愛犬の住民票?
愛犬の住民票?
板橋区で登録済みの犬に、愛犬の名前や写真のほか、生年月日、種類、予防接種の記録を記載した「住民票」を発行するそうです。
その狙いは、自治体への登録の向上と、狂犬病ワクチンの接種率の向上だそうです。
でも疑問!登録もしない飼い主が愛犬の住民票をほしがるでしょうかね。
板橋区では5万匹の飼い犬がいて、そのうち登録しているのは1万7千匹、と言うことは34%しか登録されていない。そして接種率はというと22%と信じられないほど低いですね。
都内は、ペットと暮らす飼い主さんが多く、飼い方も家の中で家族として一緒に暮らしていますが、「登録って何?」「狂犬病予防接種って何?」と言うような人が多いのも事実でしょう。小型犬の飼い主さんは、特に家の中だけで暮らしているから登録なんてする必要はないと思っているんでしょうかね。ましてや50年以上発症していない狂犬病予防接種なんて必要ないと思っているのでしょう。
先日、あるTV番組で全国の狂犬病予防接種率が紹介されましたが、70%でした。
かつて中越地震の折り、災害現場に取り残された飼い犬の数が、すぐ把握されたことがありました。それは、地域の行政や保健所が、一戸ごとの調査をしており、当然ながら飼い犬の登録も確実に行い、狂犬病予防接種も地元まで獣医師が派遣されるからなんですね。唯一不明なのは、その年に生まれたばかりの犬達だけが把握されないだけです。
だから意外や、地方に行けば行くほど、登録率も接種率も100%に近いのです。
で、平均すると70%となるんでしょうかね。
それにしても都内の登録率をあげて行くにはどうしたら良いのでしょうか?
今や小型犬全盛期です。狂犬病以外でも犬の感染症の予防としてのワクチンもしない、ノミダニ予防も必要ないと思っている飼い主が多いのは問題ですね。
犬連れで旅行するのが当たり前の時代になっていますが、公共の場所に連れて行くのならばワクチンの接種は必要です。
この住民票を持っていればワクチン接種の証明書になりますね。
我が家は、愛犬たちの狂犬病予防接種済み票、ワクチン接種済み票のコピーをいつもバッグに常備しています。もしも旅行先でこの住民票を出して見せたらちょっと自慢できるかもですね。
あの可愛くない「犬の鑑札」や「狂犬病予防注射済」のペンダントよりは絶対に良いですよね。
登録したり、接種させたりすることは国民の義務です。愛犬の住民票で少しでも登録率が上がるかどうか、ちょっと楽しみにしましょう。(2010/1/21)(LIVING WITH DOGS)
愛犬の「住民票」発行 東京都板橋区、登録率向上狙い
東京都板橋区は愛犬の名前や飼育場所の住所などを記載した犬の「住民票」を発行する。25日から区保健所の窓口で、登録済みの犬を対象に無料で受け付ける。
犬の登録率や狂犬病の予防接種率を向上させるのが狙いで、区は「飼い犬を対象にした住民票は全国でも珍しいのではないか」としている。
区内には約5万匹の飼い犬がいるが、区に登録されているのは約1万7千匹で、予防接種を済ませているのは約1万1千匹という。
住民票は、はがき大(縦15センチ、横10センチ)の紙製で両面刷り。名前や写真のほか、生年月日、種類、予防接種の記録などを記載する。(2010/01/21)(共同通信記事より)