捕獲した野良猫のリリース
捕獲した野良猫のリリース
市の職員が職務で野良猫を捕獲した後、保健所に渡せば生き残れる確率が低いとして、他の公園に猫たちを放しました。
この行為を巡り、様々な意見が出ているようです。
猫を捨てる飼い主がいる限り、捕獲、里親募集又は殺処分となります。
猫を捨てる飼い主は、「きっと誰かが拾って育ててくれるだろう?一縷の望みを持って捨てている?」
そんな馬鹿な!誰かが助けてくれると思って捨てるなんて、あまりにも身勝手な行為であることは明らかなことです。この職員達もかわいそうと思いつつ同じ事をしているんですね。
どうしたら猫を捨てる飼い主がなくなるのだろう。
今回の市職員の行為は、賛否両論あるでしょう。読売新聞の記事を読んで、皆さんも一緒に考えてみて下さい。(2010/2/21)(LIVING WITH DOGS)
私はまず職員を愛護法違反で訴えた動物愛護団体に一番腹が立ちます。
行政も野良猫対策をしていないという意味で怠慢だが、愛護団体も訴えれば責任を果たしたと思ったら大間違い。愛護団体を名乗るなら、どうして飼い主のいない猫への対策をしないのかしら?
まずその猫たちが餌をもらっている公園に行くこと。だれがいつどのようにえさをやっているのか、聞き込みなどをしてつきとめ、その人と近隣の代表者で話し合いをし、今後のえさのやり方、ルールを決めて、猫がその一代で命をまっとうできるようになんとか努力を続けること。
何で迷惑しているのか、といえばほとんどば糞尿と食べ残しの腐敗。顔を向き合ってなんどもお話しているうちに人間同士も理解できてくると前ほどいがみあわなくなるものです。
糞尿は定期的に掃除する、えさ場を固定して食べ終わったら片づける。かんぱでもなんでもして避妊去勢を進める。
増えるのも殺すのも嫌ならこれしかないんです。
害獣とおもっている人たちには、命あるものだということを理解してもらう。
実験的にやってみましょうよ、きっかけを作ってもいいんです。
(2010/2/22)(東京都 M.Tさん)
(2010/2/22)(東京都 M.Tさん)
「野良猫」対応 評価二分
藤枝市の市営公園に住み着き餌を与えられていた5匹の野良猫を、近隣住民から苦情を受けた市職員2人が捕獲した。本来、猫は保健所に引き渡すはずが、職員は「殺処分されないように」と、別の公園に逃がした。この行為が「遺棄にあたる」として、動物愛護団体関係者が2人を動物愛護法違反(遺棄)容疑で県警に告発し、県警は2009年10月、2人の捜査書類を静岡地検に送付した。その際、県警は寛大な処分を求める意見を付けたとみられる。2人の行為をどう受け止めるべきか、評価は分かれそうだ。
問題が起きたのは、同市若王子の蓮華寺池公園。市や県警関係者によると、10年以上前から捨て猫が繁殖し、ふんや近隣住民が与えた餌の食べ残しなどが悪臭を放つ。苦情が絶えないため市は不定期に野良猫を捕まえ、保健所に引き渡してきた。保健所はほかの野良猫や野良犬と同様引き取り手を探し、見つからない場合は殺処分している。
08年10月1日、3人の市職員が同公園で5匹の猫を捕獲した。翌日保健所の回収車に引き渡す予定だったが、3人のうち2人が「殺処分はかわいそう」と考え、5匹を市内の別の公園に逃がした。これを伝え聞いた浜松市の動物愛護団体の代表を務める男性が09年9月、2人を県警に告発。県警は2人から任意で事情を聞くなどしたうえで書類を地検に送付した。
県警関係者は「違法行為があれば厳正に捜査しなければならない」と話しつつ、「虐待目的などではなかった。難しい判断だった」とも明かした。
2人のうちの1人は読売新聞の取材に対し、「これまでにも何回か猫を捕獲したことがある。保健所に渡せば新しい飼い主に引き取られることもあるが、ほとんどは殺処分になる。かわいそうだと思った」と語った。
市花と緑の課の磯部幸弘課長は、「2人ともよかれと思って行ったことだが、5匹が放された先で同じ問題が起きる可能性もある。難しい」としたうえで、「公園の衛生管理は必要で、かといって捕獲すれば『殺すのは残酷だ』と苦情が来る。どうすればいいのか」と困惑する。
告発者の男性は「野良猫をかわいがり、しっかり管理している人もいる。その猫が勝手に連れ去られるのはおかしい」としたうえで、「捨て犬や捨て猫の命を粗末に扱う自治体はまだ多い。今回のケースが警鐘になればいい」と話している。
■繁殖予防努めるべき
野良猫などの飼い主探しや不妊・去勢手術の普及などに取り組む「日本動物福祉協会」(東京都品川区)会員でもある獣医師の山口千津子さんの話「猫を別の公園に放した2人の行為は法律違反にあたるにしても、捕獲して殺すことは誰でもしたくない。自治体は、捕獲して減らすのではなく、不妊・去勢手術を徹底して繁殖を防ぐ予防行政に努めるべきだ。野良猫に餌をやる人は、ふんの片づけや苦情の受け付けも自分自身で行うべきだ。『餌をやらないとかわいそう』ではなく、餌をやって不幸な猫を増やすことの方がかわいそうだ」
■システム化断ち切れ
帯広畜産大の吉田真澄教授(民法、ペット法)の話「職員らの行動の前段に、飼い主が猫を捨てる問題がある。片づけの出来ない人が餌を与え、市民から苦情を受けて、自治体が殺処分する――こうした流れがシステム化しており、どこかの段階で断ち切れば問題は防げる。職員らの行動は心情的にはわかるが、逃がした先の公園で同じ問題が起きる可能性もある。飼い主が猫を捨てる時は『生きて欲しい』『死ぬところを見たくない』といった心情があり、職員らの気持ちはそれに似ている」(2010/2/21)(読売新聞記事より)