動物孤児院 (67)ドイツの人気犬種

ドイツの人気犬種

ドイツの犬種トップ10

1. ジャーマン・シェパード
2. ダックスフント
3. ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインター
4. ゴールデン・レトリバー
5. ラブラドル・レトリバー
6. ロットワイラー
7. プードル
8. ボクサー
9. ドイチェ・ドッゲ
10. ジャーマン・ショートヘアー・ポインター(統計は2008年)

と続き……、100番目はブルテリア。ちなみに98番目は秋田犬、99番目はプードル・ポインターだった。
秋田犬はドイツでも「アキタイヌ」と日本語読みで呼ばれる。私が今住む村に引っ越してきた10年ほど前、白いアキタイヌを連れたおばあさんがいた。高齢のおばあさんが大型犬アキタイヌ(こちらも高齢だったが)を散歩させる光景は日本ではあまり見ないだろうなあと当時、思ったものだ。
3番目のジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターは日本では珍しい犬種とされているが、ドイツではよく見かける。毎日何時間もの運動(ドイツでは野原を自由に駆け回らせることができる)が必要であることを、このような犬種に興味がある人はよく心得てほしいものだ。
他の人が飼っていないような珍しい犬種をほしがる人がいるが、日本のペット店や繁殖屋はその犬種の個性や必要な運動量など、そこまで説明して犬を買う人に納得させた上で売るだろうか?
ドイツでは殺処分が法律で禁止されているとはいっても、見捨てられる犬たちの多くが大型犬だ。中には何年も「動物ホーム(動物孤児院)」で過ごす犬もいる。ホームがどんなに暖房付きの立派な設備でも、毎日ボランティアか職員が散歩に連れ出してくれ、おなか一杯ごはんが与えられるとしても、やっぱり、犬たちが一番求めているのは「愛してくれる家族OR御主人様」なのだ。


流行が終われば捨てられる運命?

日本のランキング(2008年)は次の通り。

1. ミニチュア・ダックスフント
2. チワワ(ドイツでは26番目)
3. トイ・プードル (ドイツでは7番目だが、大型プードルも含んでいる。)
4. 柴犬
5. ヨークシャー・テリア (ドイツでは23番目)
6. パピヨン(ドイツでは65番目)
7. ポメラニアン (ドイツでは“ツヴェルク・シュピッツ”と呼ばれる。
  ドイツには日本で見るような超小型のポメラニアンはまず見かけない。)
8. ミニチュア・シュナウザー(ドイツでは39番目)
9. フレンチ・ブルドッグ(ドイツでは79番目)
10. シーズー (ドイツでは71番目)

毎週日曜日午後6時15分から放映される1時間番組「新しいファミリー募集」で先月、柴犬が紹介された。司会者が、「珍しい犬種ですね。初めてです」と珍しがっていた。その犬の名前は「INU」!番組を見ているドイツ人の中で、INU(イヌ)の意味を知るドイツ人、何人いたかな?

 台湾で犬猫保護活動をしているドイツ人パトリシアが言っていた。「流行しているからといってその犬種を買うこと自体あってほしくない現象だけど、流行犬種が小型犬であれば、まだマシよね。大型犬を引き取りたい人はほとんどいないもの」。

 日本では、殺してもらうために自ら管理センターに連れてくる飼い主が後を絶たないこと、また、ペット店から連れて来られた売れ残りのミニチュア・シュナイザー数頭を日本のある愛護センターで殺処分した事実(そこでボランティアをしている友人から聞いた。そんな話は今では日常茶飯事だが)を話すと、パトリシアは「日本は先進国だと思っていたけどショックだわ!」と驚いていた。


先月、テレビで紹介された柴犬「INU」くん。新しいファミリーが見つかって幸せになったことを祈ります。

 

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