両目に瞬間接着剤
両目に瞬間接着剤
読売新聞の記事に両目を接着剤でふさがれた犬が幸せな生涯を終えたという話題がありました。
思わず思い出した犬、東京に住んでいたとき、近所のセントバーナードが両目に接着剤でふさがれ、とってもかわいそうでした。
おそらく、家で飼っていた犬に子供がいたずらしたようでした。その後、この犬、川に落ちたり、早朝、一人散歩していたりと、あまりにもひどい飼われ方でした。
目に接着剤をふさがれた犬「純平」は14年前ということ、あのセントバーナードも同じ頃でした。
純平は幸せな生涯でしたが、あのセントバーナードは、その後どうしただろう。もうとっくに亡くなってはいるだろうけど。(2010/3/3)(LIVING WITH DOGS)
目に接着剤…人々和ませた犬の「純平」天国へ
東京・神楽坂の社会福祉施設「救世軍新光館」で、家や職を失った人々や地域の住民の心を和ませてきた犬の「純平」が2月末、息を引き取った。
生後2か月ほどだった14年前、両目を接着剤でふさがれて捨てられ、新光館に引き取られた純平。入館者や職員たちは「ここのために生まれてきてくれたような犬でした」と悼んでいる。
純平は1996年3月、栃木県小山市の公園で、瞬間接着剤で目をふさがれた姿で見つかった。地元の獣医師が治療し、引き取り手を探していたところ、入館者の一人が読売新聞で知って手紙を書いた。「犬小屋を作り始めています。みんなで責任を持って育てます」。こうして純平は新光館にやってきた。純平の名前は純粋な心で、いつまでも平穏で、との願いを込めて付けられた。
新光館では、病気やけが、倒産など様々な事情で居場所を失った人たちが一時的に暮らす。純平は誰が来ても決してほえず、しっぽを振って歓迎した。持病の腰痛の悪化で働けなくなり、施設を転々として今年1月に入館した男性(55)は「玄関で純平の目を見てホッとした。嫌なことがあっても純平に話したら安らいだ」という。
純平は、自分も職員の一人と心得て、朝8時半のミーティングでは館長の真鍋精一さん(52)の目の前のイスにちょこんと座るのが日課だった。散歩をすると、近所の人たちから声をかけられたり頭をなでられたりする。「人間不信になるような思いをしたのに、周りの人を元気づけてくれた。地域の人と館の絆(きずな)でした」と職員の畠山信美さん(68)は言う。
昨年末に食欲がなくなり、がんと診断された。既に手術は難しかった。先月24日に散歩から帰って具合が悪くなり、255日夜、静かに息を引き取ったという。
26日、純平は多くの入館者らに見送られて、都内の動物霊園に葬られた。真鍋さんは「いなくなって改めて純平の存在の大きさを感じる。本当にお疲れさま」と話した。(2010/3/3)(読売新聞記事より)