英国の獣医師は過酷?
英国の獣医師は過酷?
日本は獣医さんは、全体で見たら大学を卒業し獣医師としての国家試験を受け獣医師としての仕事に就く人たちは増えてはいると思います。
しかし産業動物を扱って下さる獣医さんは減っているという現実があります。
産業動物である豚・牛・馬を扱う獣医さんなんですが、そのほかにたくさんの大切な仕事があります。保健所での食品安全のお仕事、人畜共通感染症の予防、BSEや鳥インフルエンザも獣医さんのお仕事です。
こういうお仕事をしてくれる獣医さん無しでは安全な食品は保たれないんですね。
今や、世界中、犬や猫たちを扱う獣医師さんは花形なのかも知れません。ペットの為の獣医療は先端医療を扱ったり、先進技術で長生きする犬や猫もいるんですね。
獣医さんになりたいという若い方々は、子供の頃から犬が好きだったからと犬猫の獣医さん志望の若者が多いのでしょうね。
でも産業動物を扱う獣医さんは地味かも知れませんけど大切なお仕事です。
英国でショッキングな記事がありました。なんと自殺者が一般の4倍だそうです。
その原因ははっきりしてはいないとのことですが、驚きの内容は、「日頃の治療で遭遇する安楽死が最適な解決方法とする傾向に陥りがち」、という考えが自分にも当てはめられているかもという分析だそうです。
日本人は安楽死を是とはしない国民性ですから、その意味では自殺はないと思いますが、
獣医さんは、循環器、消化器、脳外科、整形外科、皮膚科、眼科、耳鼻科等々なんでもこなさないとなりません。小動物としてでもたくさんの種類の動物がいます。
また人気の混んでいる動物病院は24時間の診療をしているところさえあります。獣医さんは、忙しくても常に知識を増やしていこうとしないと新しい治療が出来ませんよね。
なんでも診なければならないことに加え、医療過誤による訴訟も増えていますし、家族としての犬ですから、命の大切さは人並みなんですね。
昔は、「人医になれなかったので獣医さんになった」なんて話を聞くことがありましたが、現在は獣医さん志望の人が人医さん志望よりも多いとか。
人のお医者さんも産婦人科医や小児科医になり手がないとか、救急病院の受け入れ体制「たらい回し」なんて話も良くTVのニュースに流れますものね。
私の整形外科主治医は、何と救急医になりたいと言ってましたっけ。「なぜ過酷な状況に身を置きたがるのかな?」なんて聞けずに退院しましたけど。
日本も英国も、医師も獣医師も大変なお仕事であることは確かなようです。患者は信頼できる人医さん、獣医さんに出会えたら幸せだと思いましょう。
(2010/3/29)(LIVING WITH DOGS)