14年ぶりの子育て (48)犬と暮らす理想郷を求めて

犬と暮らす理想郷を求めて

4月14日はトレーシーの命日でした。トレーシーと暮らした14年弱、トレーシーは私達夫婦の最愛の犬でした。

トレーシーが喜ぶ姿を見たくて、トレーシーと共に色々な体験をしました。
しつけ教室に通って困ったちゃんの部分を家族みんなで考えたり、食の細かったトレーシーにキャンプ場で、他の犬達と競って食べることを体験させたり、犬連れ可のお宿に行ってトレーシーがちゃんとしてくれるか試したり。
ドッグスポーツなんて言葉がはやった頃、アジリティーやフライングディスクに挑戦したり、犬連れトレッキングをしてみたり、カヌー犬に挑戦したりと思い出すことは楽しいことばかりでした。

そして、犬と暮らす場所は、夏場は涼しい高原に広い草原でのびのびと走らせてあげたい、雪の大好きなトレーシーに雪遊びが出来る場所と、清里を理想郷と思って移住を決めたのでした。

清里に小さな家を建てている間に、トレーシーは癌になり完成後、数日新しいトレーシーの家でトレと夫婦で川の字になって寝て過ごした数日だけを体験して逝ってしまいました。

その後、マリヤとカレンを迎え、清里での再度の引越を行った後、私の発病と最悪な状況になりました。

山で犬と暮らす理想はかなえられました。
理想の家は、リビングから、屋根付きのテラスに出られ、雨が降ってもそこで犬達は遊べます。そしてテラスから降りられる小さなドッグランです。そして庭には芝生が、春から秋まで色々な花々が順次咲きます。素晴らしい家です。大好きな家です。

この家に住んで犬達は喜んでいるとは思いますが、この子達にとっては当たり前になっているのかも知れません。犬って自分の置かれた境遇をそのまま受け入れる動物ですから。その分、幸福感を比較することもないわけです。

だけど、理想はかなっても清里に住む冬の厳しさは私の人工股関節の入っている足にはきつすぎるのが現状でした。

私は占いや手相とかいうものは信じない人なんですけど、私が入院中にトレーシーから受けた大きな励ましがありました。熱でうなされている夢の中にいつもトレーシーが出てきます。そして1日6時間おきのつらい点滴での治療でしたが、私の腕の血管は細くて、点滴の管を留置するのがとても難しいのですが、なんとか1ヶ月半の点滴治療を終えられたのはおそらくトレーシーが守ってくれたのだと感じられたのです。
それは、晩年のトレーシーの治療の中で、毎日私がトレーシーに点滴を行っていた事があったからでした。そんなことで、もしもアニマルヒーリングと言うものがあったら受けてみたいと思っていました。

清里に住んでいる方でヨガやヒーリングをされる方に会いました。

その方は、私が LIVING WITH DOGS を主催しているなどと言うことは知らずに、名前と生まれ年だけを書いて、見て下さったのです。

私には、相談したいことがありました。
理想郷として、清里に移り住んだは良いけど、冬場の雪や凍結の道路を私が自分の足で歩くことに不安を感じていたからです。もしも東京に冬場だけ住めればどんなにか楽だろうと思い始めました。そこで、今後、冬場の避寒地を考えても無理はないかと聞いてみたかったのです。

その方は、私の後ろにはたくさんの犬達がいると言われました。みんなほほえんでいると。そして、犬達はみんなこの清里が大好きで、ここは離れないでと言ってると。
「でも冬場に東京に行くことは問題なく可です」と言われてほっとしました。

そんなことで、また東京に冬場帰ることにしました。今度は有栖川恩賜公園の近所ではありませんが、犬とのお散歩が可能な地域を避寒地とします。

「犬と暮らす理想郷って何だろう」親である人にとっても、犬にとっても暮らし安い場所が本当の理想郷だと言うことが判りました。

犬と暮らすには高原でなければならないと思い込んでいたんですけど。人にとっての冬場の高原暮らしは厳しすぎました。

愛犬達は、私たちと共に暮らすことを喜んでくれている、もちろん良い環境は必要だけどそれなりにおそらく順応してくれると思います。(2010/4/15)(LIVING WITH DOGS)

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