AERA「犬に優しい自治体はどこか」から
AERA「犬に優しい自治体はどこか」から
全国の自治体にアンケートを実施して優しさ度をAERA編集部で集計して下さいました。
ほんとうは捨てられる犬を減らして殺処分をしない事を実現化したいのですが、実際には捨てられる犬達すべてを生かし切れないために、CO2を使用しない殺処分方法を取り込んだ自治体に高いポイントを付加した結果での評価なんですね。
まあこの調査からも各自治体は温度差はあれど、殺処分を減らそうという努力は感じられます。
動物愛護推進を言い出してここ数年の間に確実に殺処分数が減ってはいますが、その処分方法はというと、動物虐待でした。殺処分数を減らしていくことと同時に苦しまずに逝ってもらうことを進めていきたい。この調査、AERAさん、大変だったと思います。ご苦労様でした。
LWDが注目したことは、優しさ度Aの自治体の周辺です。
Aである以下の
東京都、返還譲渡率が80%と高い。
神奈川県、返還譲渡率が72%。
新潟県、返還譲渡率が76%。
この周辺の自治体はというと
東京都の周辺、千葉県はD、埼玉県はC。
神奈川県の周辺、静岡県のC、山梨県のD。
新潟県の周辺は、富山県のD、福島県D、山形県D。
東京では野良犬は見られなくなりました。センターにいる犬達は、飼い主が持ち込んだ不要犬です。都内の愛護団体が受け入れから譲渡までの道を作ったからこそ、殺処分数は減り少ない処分する犬には薬剤の使用をすることからAになっているのではと思われます。
飼い主がセンターに持ち込まない犬はどうするか?近隣の県に捨てに行っているという結果のように感じるのですが。
山梨県はDですが、シーズンオフになると猟犬や首輪をしていない犬が山や道路をさまよっています。どう考えても都会から捨てられるために連れてこられた犬達です。
そして優しさ度1位は熊本市なんですが、熊本県はと言うとDなんですね。
ただ、北海道はA、返還譲渡率が55%と特別に高い比率ではありません。北海道は海に囲まれ、他県からの不要犬の移入はないものと思われます。それでも1000頭を超す犬達が殺処分されていますが、その方法は麻酔薬投与後の薬品による安楽死です。CO2を使用していないことでまずは動物虐待をしていないと言うことでAなのでしょう。
捨てない飼い主を増やしていく努力は、各自治体の担当者による地道な啓蒙活動によるところが大きいのですが、殺処分の実態を公にしていくことが飼い主さんに思い止めさせることになるのではと思うのですが。
日本の動物愛護運動が本当の動物愛護先進国と言えるような時代が来るまで、私たち飼い主は、殺処分の事実を無視するのではなく、真剣に問うていかなければならないですね。
AERAの記事の中で、茨城県が、定時定点収集を廃止したとありました。
定時定点収集が行われていた事実を明らかにしたことで、世論が廃止に導けたのかも知れませんね。(2010/6/14)(LIVING WITH DOGS)