劣悪環境の繁殖業者:徳島県が行政処分

劣悪環境の繁殖業者:徳島県が行政処分

これまでも、劣悪な環境で繁殖している業者はたくさんありました。産めなくなって不要犬となった老いた母犬は山林に遺棄したり、保健所に殺処分するために持ち込んだりするようなひどい繁殖業者が後を絶たずに存在しています。
そのような繁殖業者が明るみ出る度に、愛護団体が介入し、保護し、環境を整え、里親を捜しをしていました。
徳島の繁殖業者は、劣悪環境で飼育されている犬達を県が行政処分を行いました。

愛護団体が介入せずに、県が取り仕切って業者を処分することは初めてなのでは?と思うのですが。

徳島県は、かつては動物愛護の運動の遅れが目立つ県でワースト県でしたが、少しづつですが、ワーストランキングから抜け出しているようです。

この業者、動物取扱業者の登録を取り消す行政処分をしたそうです。この処分は最も重い処分とのこと、環境省によると全国初だそうです。

これまでのたくさんの劣悪な業者が多くの遺棄犬を出していますけど、動物取扱業者の登録取消処分までなってなかったんですね。これにははっきり言って反対に驚きです。

そしてなんと、この業者たった2年で再登録できるとのことです。また同じような繁殖をし営業することが出来てしまうのです。これっておかしいですよね。まあ高齢の業者ですから再登録するかどうかは判りませんけど。

英国のRSPCAのインスペクターだったら、保護だけではなく、二度と動物を飼ってはならないという裁判まで行います。

日本の刑罰は甘すぎるのではないでしょうか。これでは、何度も取り消されてもまた登録して悲惨な繁殖場はまた出てくると言うことでしょう。

要するにペットショップでの生体販売を禁止しない限り、このような業者は何度も復活しては劣悪環境はつづき、不要犬も減らないのです。

ちなみに、この犬達、地元の愛護団体や県の獣医師会の助けを借りて里親捜しをするようです。
(2010/7/12)(LIVING WITH DOGS)


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徳島の業者県が行政処分 小型犬70匹、劣悪環境で飼育
(読売新聞記事)

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