毎日新聞「余録」から 葬儀・熱中症・犬連れ旅

毎日新聞「余録」から

夏休みに入り、高原はリゾート地の賑わいを見せている。このような時期は動物関連のニュースも少なく、LWDの記事ネタが枯れる時でもある。
色々と書きたいことがあっても、何故か文章にすると陳腐になってしまい没とするのだが、今日の毎日新聞の「余録」まさしく私のここ数日、様々な要素で書こうと思っていた事が連なっていた。

1.埋葬されるときは愛犬の遺骨も一緒にと多くの愛犬家達はそう願っている。実際に歴史上の人物でも愛犬の遺骨と共に埋葬された例があった。英国では動物霊園に飼い主の遺骨も埋葬する霊園がある。
先日、八ヶ岳南麓に昨年末出来たペット霊園を見てきた。友人の愛犬、トイプーのロッキーがここで荼毘に付された。八ヶ岳、南アルプスに囲まれた空気のきれいなお寺だった。この霊園は納骨堂にお骨を納める事も出来る。親切なことに四十九日の法要までして下さったそうだ。
我が家は、先代のトレーシーを荼毘に付したのは世田谷のお寺だった。こちらも手厚い葬儀をしてくれた。4年以上経ってつい先日、友人の愛犬の急逝でまたこのお寺を訪問することになった。友人の愛犬を見送りながら、トレーシーの最後を思い出したのは言うまでもない。

2.夏休みはみんながこぞって旅行をする。家族で、犬連れ旅行も当たり前になっているのだが、車内温度は停車して冷房を切るとあっという間に熱地獄と化す。毎日新聞「余録」では犬の熱中症について提言している。
我が家は、2つのキーを利用し、車内の冷房を効かせるキーと、もう一つでドアロックをする。これで短時間のトイレ休憩が可能である。
しかし、都内ではアスファルトの道路を炎天下散歩させている飼い主がいかに多いか。この清里高原でさえも、日中のアスファルトの道路上はかなり暑い。このような熱帯気候に合わせるには、早朝、深夜のお散歩をせざるを得ない。

3.今日掲載したマルコ・ブルーノさんの「愛のしっぽ(vol31) Going on vacation ? 」ヨーロッパのほとんどの国が犬連れで旅行するとあるが。この話にはちょっと疑問がある。
確かにマルコさんの祖国オーストリアはそうかも知れない。イタリアやフランス、スペインはどうだろうか?フランスはバカンスにお年寄りは置いて行かれて、エアコンのない室内で熱中症で亡くなるなんてニュースを見る。バカンスの前に捨てられる犬が多いことも報道されている。

日本では、犬連れ可のお宿も増えてきた。ヨーロッパは犬連れ専門宿なぞというものはない。この犬連れ専門宿の隆盛は日本だけの状況と言っても過言ではない。

ペットの数が人の子供の数を上回った今、犬連れ旅がそれこそ当たり前になっている。
専門宿の出現は、十分なしつけが入っていない犬でも、受け入れてくれるというメリットがある。そして犬連れ可で美味しい料理や温泉が楽しめるとどんどん高級化している。
おそらく、この犬連れ専門宿は世界に広がっていくと思う。
実際に英国でもペット可の宿はそんなに多いわけではない。アコモデーション・ガイドを見ると地域で数件という感じであった。アメリカは系列の大型のホテルが可であったり、ハイウェイ沿いのモーター・ホテルが可であると意外と少ないのである。
しかしである、犬連れ旅行が当たり前になった今日でも、愛犬には最低限のしつけを入れて、同宿者に迷惑がかからないようにしなければならないのある。
一期一会、一宿一飯、そんな思いを持って犬連れ旅行をして欲しいと思う。
(2010/8/1)(LIVING WITH DOGS)

余録:18世紀のプロイセンの王フリードリヒ2世は…(2010/8/1)(毎日新聞東京朝刊)


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