フレキシリードについて

フレキシリードについて

フレキシリードの使い方を考えてみましょう。

ボタンなどの操作でリードの長さを短くしたり長くしたりできるリードをフレキシリードと呼びます。長さが調節できるため、普段のお散歩の時は犬をヒールポジション(左側のツケ)にするために短くします。また、長くすればいわゆるロングリードの代わりとなりますので、例えば座った状態でリードを延ばして呼んで飼い主さんのところまで来たら座らせるといったような訓練の道具にもなります。さらには、リードを長く延ばして自由運動させてあげることもでき、多目的に使用することができ、またボタン操作でリードの伸縮ができますから人間にとって楽な道具であるかもしれません。

しかし、私達は使っていません。
それはなぜか?

日常のお散歩で普通にヒールポジションで歩行するためには不要ですし、また呼びの訓練などのために使うには取っ手がかさばり、かつ直接リードを手でつかんでいないので、リードを伝わってくる犬の感覚がなく使いづらいためです。
また、長く使って犬を自由運動させた場合、リードが犬の足や回りの人の足にからまりそうになるので危険です。また咄嗟に直接細い紐を手でつかみ火傷をする危険性もあります。

いかがでしょうか? あなたはフレキシリードをどんな目的でお使いですか?

こんな事がありましたのでご紹介しましょう。

裏の小さな道で奥の家の奥さんが犬連れでお散歩しながら、ミニチュアダックスを連れた女性と会話されていました。私が犬連れで近づき、簡単にご挨拶し角を右に回ろうとした時です。ミニチュアダックスだけが近づいてきました。その犬はフレキシリードだったことと角が壁だったので飼い主さんの姿が見えませんでした。きっと飼い主さんは、若いダックスに他の犬と遊ばせたかったのだと察しましたが、こちらはこれからお散歩だし、我が家の犬はもう他の犬とは遊ばなくなっていました。そこで、とっさに、「やめてくださーい。」と大きい声で見えない飼い主さんに言いました。

この場合はフレキシリードをしているから安心と飼い主さんは思っていたのかもしれませんが、何があるかわかりません。町中でのフレキシリードは危険です。

ここまで書いたところで、フレキシリードをお使いの方にお願いがあります。
町中でのお散歩はリードを延ばさないで下さい。他の犬が近づいてくると嬉しい犬もいますが、迷惑な犬もいます。飼い主さんも同じです。
まだ呼びの効かない犬にのびのびと運動させてあげたい場合に、見通しの利く公園などで回りに人がいないときに、リードを延ばして使うことが望ましい使い方でしょう。

(2001/08/03)(LIVING WITH DOGS)

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