インドネシア:バリ島の狂犬病拡大深刻

インドネシア:バリ島の狂犬病拡大深刻

この夏も日本からバリ島に旅行される方もたくさんいらしたでしょう。バリ島の狂犬病は拡大しているそうです。旅行者は事前に狂犬病のワクチンを接種してから出発した方が良さそうですね。

バリ島の狂犬病は2008年から猛威をふるい、死者が78名になっているそうです。島内にいる犬は60万匹だそうで、そのうち76%が野犬だそうです。

日本もかつては狂犬病罹患国でした。飼い犬への狂犬病ワクチン接種義務を行い、野犬捕獲殺処分を徹底して、この半世紀、狂犬病を発症していないのです。

バリ島は信仰により犬が大事にされているそうで、狂犬病が蔓延しなければ、犬にとって最高に住みやすい島なのですが、このままでは狂犬病の驚異に脅かされたままです。日本のように飼い犬にワクチンの接種を進めると共に、野犬の駆除対策を行っているようです。しかしなかなか成果が見られないようです。犬を愛している人が多いのか、徹底した殺処分が出来ないからでしょう。

野犬を捕獲して、1頭づつワクチンを打っていくのは至難の業ですね。野犬が76%と言う現実が蔓延を防げないのですが、1頭づつ捕獲し狂犬病保有の確認と共に、発症していないが保有していたら殺処分、保有していない個体は去勢手術を行って街に戻す。
そんな対策は手間がかかりすぎますかね。最小限の殺処分だけで、蔓延を防ぐにはこのような細やかな対策が必須だと思うのですが。

中国は、一斉に野犬を殺処分という荒療治をしても大きな地続きの国、あちらこちらで狂犬病は発症し、亡くなる人も減りません。

バリ島は海に囲まれた島の中での発症ですから徹底したら島以外への感染を防げるのではと思いますが、早く治まって欲しいですね。

日本は発症していないとは言え、いつ狂犬病が上陸してもおかしくない状況です。発症していないからと言って義務である狂犬病ワクチンの接種を怠ってはなりません。

もしも罹患し発症したら確実に死にいたる恐ろしい病気であることを肝に命じましょう。(2010/8/14)(LIVING WITH DOGS)

バリ島で狂犬病拡大=大規模ワクチン接種へ―インドネシア

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