「米国:アメリカン航空で7頭の犬が亡くなる」の真実

「米国:アメリカン航空で7頭の犬が亡くなる」の真実

航空輸送での7頭の犬死亡は成犬ではなくパピーであり、それも法をすり抜けた業者のインターネット販売による輸送と判明。


ペットショップから犬を飼うことは非人道的なパピーミル商法を支持することになると愛犬家達が気づいたため、商業ブリーダーたちは今度はオンラインを利用して直接遠方の消費者に犬を売るようになった。

去る8月3日、オクラホマ州タルサからシカゴへ向かう飛行機の貨物コンテナーの中で、高気温が原因で起こったと思われる合併症により7匹のパピーが死亡するという事故があった。このパピーたちはオクラホマ市のある商業ブリーダーによって空輸された14匹のうちの7匹で、シカゴからの乗り継ぎ便の予約も入っていたため、別々の市に住む人々に買われたものと思われる。

ASPCAの立法案件担当の専務理事Cori Menkin氏によれば、「パピーミルの経営者たちはいかにもプロらしく見えるウェブサイトを作り、自分達が信頼できるブリーダーのように消費者に思い込ませている。この種の悪徳商法を見抜く方法のひとつとして、彼らはほとんどの場合実際に買い主に会うこともなく犬を輸送する手配をすることです。本当に信頼のおけるブリーダーは面識もない買い主にパピーを発送することはありません。」インターネットを通してパピーを買うことはペットストアで買うことと同じぐらい危険な行為である。そのパピーがどのような場所で飼育されてきたのかも分からず、また親犬達にも会うことができない。そのうえ、このようにオンラインで動物を売る人達は動物保護法によって定められた規則に従っていない。

「動物保護法は、ブリーダーにライセンスの取得と、小売りのために繁殖する動物たちの飼育に関する最低基準を満たすことを義務付けています。しかしながらその規制にも抜け穴があり、消費者に直接パピーを売ること、これにはインターネット商法も含まれるが、に対する規制がないのです。そのようなブリーダーはどうにかして検査官を遠ざけ、誰にも責任を負わずに操業することができるのです。」とMenkin氏は語る。

「結局自分の目でパピーがどんな環境で暮しているのかを見る、すなわちブリーダーの施設を訪問しパピーの親犬達にも会うことが、パピーが残酷で非人道的な行為の産物ではないことを確かめる唯一の手段ということです。あるいはいっそのこと地元のシェルターからアダプトすることですね。」とMenkin氏は忠告している。
パピーをペットストアやオンラインで購入することにまつわるリスクについて詳しく知りたい方は、下記のリンクをご覧ください。(英語です)
http://www.aspca.org/news/national/08-13-10.html#1
http://www.aspca.org/fight-animal-cruelty/puppy-mills/what-is-a-puppy-mill.html

(2010/8/14)(アメリカ Y.Mさん)

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