愛のしっぽ(vol34) Enjoying older days

愛のしっぽ(vol34) Enjoying older days

豊かな老後という希望は誰にでもあるが、地球人口の60億人の中で、その夢を現実にできる人たちは一握りの数だけ。
  EUのほとんどの国では所得税や消費税が高く設定してあるが、老後は安心。医療費はただ同然だし、年金制度が年寄りの生活をしっかりと支えている。でも豊かな老後生活はお金だけの問題ではない。心の豊かさも大切だ。家族も親戚もいない一人暮らしの年寄りにとって、医療や介護に関する不安より、孤独感の心配が大きい。話す相手がいない、共感できる仲間がいない、独りぼっちの毎日を恐怖に感じる。

この孤独感の恐怖を取り除いてくれるのは動物の存在。犬、猫、小鳥などとの共生によって、心が癒されるし、励みにもなる。
しかしこの老後生活の問題に関しても日本は悲惨。日本の政治家たちが選挙の前に必ず叫びまくっている宣伝文句「豊かな老後」「安心、安全、安定な高齢化生活」というのは、形だけの空言葉にすぎない。それほど豊かであれば、なぜ、日本は他の先進国より孤独死の数、そして高齢者の自殺がこれほど多いのだろう?
一人暮らしの年寄りにとって唯一の心の支えになっているのは可愛いペット。にもかかわらず老人ホームに入るためも、生活保護や介護を受けるためにも、飼っている犬や猫の所有権を手放すように役所の職員に脅かされている年寄がたくさんいる。桝添さんよ、これが豊かな老後生活?

Ext_link動物愛護支援の会

(2008/10/20)(足立朝日 連載記事より)

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