命を救え!スーパードッグ〜災害救助犬 世界大会〜 (NHK)から

命を救え!スーパードッグ〜災害救助犬 世界大会〜 (NHK)から

昨晩TVを見ながら何となく夜更かしをしていましたら、NHKで災害救助犬の「世界大会」のドキュメンタリーをやっていました。
阪神大震災から、災害救助犬の活躍が注目されてきました。日本でも各地域で災害救助犬の育成がされています。

災害救助犬は、ヨーロッパ、スイスが発祥とも言われますが、山岳地域での雪崩捜索から始まったとも言われています。
この世界大会には、世界19カ国から参加しています。

特に注目されたのは、スイスチームです。
これまでもあちこちの災害現場で活躍してたスイスチームですが、スイスは陸軍が専門チームを作っているそうです。スイス陸軍チームは迷彩服を着ています。犬達はベルジャンシェパードです。

広大なガレキのある訓練施設が紹介されました。充実した訓練施設で毎年10頭くらいづつ育てているそうです。犬の寿命は短いですから、確実に育てているんですね。

育成には犬の個体の質の高さがまず必要ですが、勇敢な犬でなければならないそうです。

救助犬の訓練をするには、まずは
1.嗅覚力。(犬は人の100万倍の嗅覚があると言われています。)
2.捜索力。(運動能力と集中力)
3.告知力。(発見したら、その場で吠えて知らせる)
4.服従性。(ハンドラーの命令に忠実であること)

この世界大会は200点満点中、140点を獲得し、3人発見すると合格です。

スイス陸軍チームのティム(ベルジャン・シェパード)です。11分で3名を発見。181点でした。

ベルジャンシェパードはジャーマンシェパードに比べて小型ですが、シェパード系の犬達ばかりではなく、オーストリアの消防署所属のアイクという名前のジャックラッセルテリアがいました。
まず、アイクを風下に導き、8分で3名を発見しました。184点でした。

近頃は、大型の犬達ばかりではなく、狭いガレキに入れるよう小型犬での救助犬の育成が盛んになってきています。(LWD)

日本人のペア、佐藤さんとファーナ(Gシェパード)が登場です。まだ若い佐藤さん、大きな大会に初めて挑みます。日頃の訓練はとても小さなガレキの場所で行っています。
今日の世界大会のような広いガレキ現場での捜索は初めてです。最初に一番遠い外を指してファーナに行かせます。ファーナは途中で振り返って佐藤さんの顔を伺います。
ファーナは、戻ってしまいました。円筒の中に一人発見、その後、建物の中で1名。
遠い場所のガレキの下の1名を発見できませんでした。
トレーナーの澤田さんから、ファーナが振り返った時に前へすすめのコマンドを出すべきであった、そしてもっと大きな声のコマンドでと事後アドバイスでした。

スイスチームのエリートペア、ルドルフさんとブロンクス(ベルジャン・シェパード)の番です。このペアは昨年1位だったそうです。

捜索するには、天候、気温、犬の体調、風向きを考慮しながら行います。

今回、隠れている人は建物に2名、外に1名です。

ブロンクスは最初に建物に向かい、あっという間に1名発見。その後、ルドルフさんはブロンクスを呼び、外での捜索をしました。1名発見します。気温は高く、ブロンクスに水を飲ませ、身体に水をかけてあげます。
ブロンクスは、何度も建物の中に行こうとします。そのたびに、ルドルフさんは呼び戻します。結局時間切れでした。最終的に建物の中にもう一人いることを考慮しなかったルドルフさんの大きな誤算でした。ブロンクスは判っていました。

以下は、LWDの考え方ですので、NHKの番組で言われていたことではありません。

忠実なブロンクスです。呼ばれれば戻ります。災害救助犬に必要な事は、犬自身が自信を持って行動します。さすがでしたね。今回はベテランハンドラーが犬の捜索を阻害してしまったような状況でした。

犬って、自分で判断の出来る動物なんですけど、もしも危険な場所へ前へ進めと命令されて、崩落が起こった場合、この犬も被害に遭いかねません。
ここで命令に服従して前に進むか、危険と判断して戻るかの判断を犬が行います。

ファーナは、こんな広い現場で、ハンドラーとどんどん離れてしまうことに不安を感じていました。もう少し、近くに寄ってあげても良いのではと思いましたが。
災害救助犬の仕事ぶり素敵ですね。佐藤さんとファーナがんばってね〜!
(2010/10/9)(LIVING WITH DOGS)

サブコンテンツ

カテゴリー

このページの先頭へ