野良のクジャク
野良のクジャク
犬の話ではありませんが、ちょっと気になる記事から、昨年から廃棄ペットのクジャクによる糞害を訴える住民の話題がありました。12月で、すでに3ヶ月も放浪しているそうです。
自由なクジャクというと、大分前になりますが、英国に旅行したとき、ヨークの市街地のB&Bに宿泊したときの事を思い出します。
ホテルにチェックインしたとき、まか不思議な声が聞こえて、「あの音は何ですか?」とおぼつかない英語で尋ねました。フロントのおばさんは、「ピーコック!」と一言。
最初はピンと来なくて、えーっとピーコックって何だったっけと、近所のスーパーマーケットはピーコックだけど、「えー?ひょっとしてクジャク?!」とびっくりしたのです。
その時はまさか本当にクジャクが普通の家の屋根にいるとは信じられずに嘘でしょうくらいののりでした。
その日は、夕方からヨークの街を散策しホテルに戻ったのは暗くなってからで、ピーコックのことは忘れていました。
翌朝、また街の中を観光して歩いたのですが、昼間、ホテルに戻ると、屋根の上に、確かにピーコックがいるんですよ。で、見事な羽も広げていました。
フロントのおばさんに、「あれがピーコックなのね。どうしてピーコックがいるの?」とたどたどしく聞いたのでした。
どうも近隣の動物園から逃げたピーコックのようでした。かなりヨークの住民達は寛容な人たちなのかも知れませんが、うるさいとか、糞が汚いとかは彼女は一言も言いませんでした。
ピーコックが屋根にいるホテルがあっても良いかもと言うくらいの優しさが感じられました。
まあ当時は、鳥インフルエンザの驚異なんてない時代でしたけど。
ヨークの街は、市中の普通の公園でものびのびとリスが遊び、野ウサギも道を横切ります。清里の我が家の環境が、そのままヨークの環境なんですね。
神奈川のクジャクが遊んでいるお宅は、確かに糞の被害はあるかも知れませんが、クジャクが休んでいるお庭と近隣でも有名になって、住民同士のコミュニケーションにもなるのではと思うのですが。
保健所が捕獲したら、飼い主が見つからないと、殺処分だそうです。確かに鳥インフルエンザの驚異はあるかも知れませんが、糞害もあるかも知れませんが、出来れば寛容な心でクジャクに対応して下さればと思うのですが。神奈川県の保健所もこの放浪クジャクの対処には、どのようにしたらよいか動物愛護の観点からも困っていることでしょう。
クジャクって東南アジアとか南の温かい地域に棲息する鳥ですよね。日本の冬は厳しいのではないでしょうか?無事に越冬できれば良いのですが。(2011/1/6)(LIVING WITH DOGS)