近頃のペットと暮らす人たちの動向

近頃のペットと暮らす人たちの動向

大手広告代理店がペット関連ソリューションを立ち上げたとありました。これまで大手広告代理店がペット関連の調査をしているのはH生活総研でわずかに見られたのですが、どうもD社が「Think Pet Project」と称して本気で調査を始めたようです。

その内容はというと、1ヶ月に飼い主が愛犬に使う金額。しつけに厳しい厳格派の飼い主が最も多く費やしている。

まあ調査というと平均値で見るわけで、当然な答えが得られるのですが、この調査で無くともLWDでかつて行ったアンケートからも、愛犬を真のパートナーと考えて暮らしている飼い主さんほど愛犬に費やす費用を惜しまないと言う傾向が見られます。

我が家の場合、大型犬2頭で、年間、医療費は13万円。フード代50万円。それ以外にシャンプーやサプリメント、おやつ、一時預かりなどの費用は30万円ほど。何と年間93万円以上が愛犬たちの費用です。
我が家の犬達はまだ若いので、医療費は比較的かかっていません。また犬の健康保険に加入していますので50%はカバーされています。しかし老犬になればなるほど高額医療費になります。
1ヶ月でみると、愛犬1頭あたり、医療費は5,400円。純粋な食費は、約20,000円です。我が家は生食で手作りと冷凍BARFを利用しているのでちょっと高めの金額です。

まあ我が家のケースは特別と言うことではないとは思いますが、大型犬の多頭飼育だと1頭当たり月額最低でも1万円以上は覚悟しないとならないでしょう。

愛犬用のフード市場はものすごい勢いで拡大しています。安いフードから高級プレミアムフードまで多彩になりました。愛犬を真のパートナーとしている飼い主さんであれば、安物の並行輸入のフードには手を出しません。
またグッズ類、サプリメントやおやつ、おもちゃ等をフードと一緒に販売するネットショップも隆盛です、ペットの美容院はシャンプー、トリミング、そして一時預かりのペットホテルと、需要はどんどん広がっています。

このペット関連企業の売上げは決して下がることはありません。

店舗のあるグッズショップでは、併設してドッグランやドッグカフェを設けたり、トリミングサロンまであったりと、これまた拡大傾向にあります。

消費動向が冷え切っていたリーマンショック後も、ペット関連企業はそれほど冷え込まずに済みました。

しかしです。飼い主の世代が比較的裕福なリタイヤ世代がまだまだ多いのでどうにかなっていますが、心配されることは、若い世代でペットと暮らす人たちの所得が伸び悩んでいることです。

飼い犬に狂犬病予防接種は義務ですが、それ以外にもワクチンの接種、フィラリア予防と最低限の医療費があります。若い世代に飼われたペット達が、必要な予防接種をせずに暮らすことに不安を覚えています。

この年末年始の犬連れ旅行者の傾向は、これまでにない様相を呈していました。
というのは、SWDにあるキャンセル速報にこれまで掲載していないお宿がたびたび見られたことです。

若い世代の飼い主さん達はちょっと年末年始の高い時期の旅行を控えたのかも知れません。そうは言っても熟年の犬連れ旅行者は、有名高級ホテルや旅館を利用、またそれぞれのライフスタイルに合った旅を満喫していました。

今後、犬と暮らす人はもちろん増えて行く傾向ではありますが、潜在飼養者の多くは次に定年を迎える熟年世代と、社会人となって初めて自分の責任で飼い始める若い世代です。
所得の伸び悩みで、働き盛りである30代から40代の夫婦子供2人の家庭にペットの費用まではちょっと無理?と言うような時代になって欲しくないですね。
(2011/1/26)(LIVING WITH DOGS)

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