冬季オリンピック(バンクーバー)の蔭で
冬季オリンピック(バンクーバー)の蔭で
昨年開催された冬季オリンピックは全世界の人たちが注目した素晴らしい大会でした。オリンピックを見にたくさんの観光客がカナダに行ったことでしょう。
ウィスラーは冬はスキー、夏はアウトドアと風光明媚な観光地です。オリンピック中、観光客向けに犬ぞり体験をある企業が開催していたそうです。
犬ぞり用の犬達100頭(ハスキー)がその仕事をしていたそうですが、オリンピック閉幕後、経営悪化とのことで、全頭が殺処分されたそうです。
なんと悲惨な事件でしょう。
かつて、日本は犬のテーマパークが林立していましたが、どんどん崩壊しました。ある地域のテーマパーク崩壊後は経営破綻のため虐待及び放棄となりました。今回のウィスラーは、その事件を彷彿とさせますね。
日本の場合は餌が行き届かず、やせ細って死に至ったり、病気でのケアがされていなかったりと、即、殺処分ではなく、最終的に経営難による放棄となりました。
銃社会のカナダだからでしょうか?ショットガンとナイフで一人で殺処分したとか。この従業員、その後、PTSDでBC州に補償金を申請、それで事件が明るみに出たそうです。
こんな事は日本だけだと思っていましたが、カナダのそれもオリンピックという全世界が注目するイベントの裏で、こんなすさまじい事件があったなんて許せませんね。
100頭もの犬達を殺した作業員、仕事とは言え、さすがに心の病気になっていたんですね。
観光客を対象としたにわか犬ぞりで集まられた犬達は余りにも不運です。
カナダにも当然SPCAはあるでしょうに、何故、殺す前に愛護団体に相談しなかったのでしょう。(2011/2/4)(LIVING WITH DOGS)