被災ペットについて考える

被災ペットについて考える

3月11日に日本の東北太平洋岸を襲った巨大地震とその後の津波、そして原発破壊。この自然災害と原発による人的災害の影響はたくさんの人々とその人たちと共に暮らしていた動物、主に犬と猫についてです。
余りにも被災地が広大きすぎて、どれだけの人が亡くなったのか、そして犬や猫が被災地で亡くなったかも不明です。

最初の地震ではかなりの生存があったでしょう。

「メスのシーズー犬「バブ」と自宅の居間でくつろいでいるときに地震に襲われた。蛍光灯が消えると、バブはせわしなく走り回り、尾を強く振って鼻をクンクン鳴らしたという。「避難しなきゃ」と玄関を開けると、バブも勢いよく飛び出し、いつもの散歩コースと逆の高台へ向かった。飼い主さんの歩みが緩むと、バブは振り返って歩みを促すようなしぐさを見せ、追いつくと勢いよく前へ出た。それを繰り返すうちに、自宅から約1キロ離れた避難所への急坂を一気に上りきっていた。」バブちゃんありがとう!バブちゃんのおかげで飼い主さんは助かったね〜!http://t.co/uTarede

しかし、津波で亡くなった人は多く、そしておそらく津波にさらわれた犬や猫も多かったと思われます。なぜならば、飼い主さん達は、自分の身も守れるか分からない状況でせめても愛犬愛猫が生きながらえたらと思って綱を放したからです。生き残れた犬猫はほんのわずかでしょう。
その後、津波被災に生き残れた人は避難所へと、そして生き残れた犬と猫は飼い主がいたら一緒に避難、飼い主からはぐれた犬猫はレスキュー依頼に応じて助けられ救われた子達もいます。地元の動物病院や地方行政に保護された子達もいます。

しかし福島原発の周辺で避難勧告された住民は愛犬愛猫と共に避難しても受け入れてくれる場所は無かったのです。たくさんの愛犬愛猫が家の中に取り残されました。原発で放射能が飛散する地域です。
しかし飼い主さん達は、避難所で犬猫は受け入れてもらえないと考えて避難したのでしょう。仕方ありませんでした。
しかし愛犬愛猫と共に避難した飼い主さん達は埼玉アリーナに行きましたが避難所には入れませんでした。

人の命を救うことが今は最優先で求められているのは当然です。

しかし、子供同然に犬や猫を愛する人たちにとっては犬猫は家族なんです。だからこの子達と共に避難したのです。
人の命はもちろん最優先しなければなりません。だけど、この子(犬と猫)を愛する人は共に自然災害を受けながら共に生き延びた大切な命なのです。
愛されたペット達が共にいることで、これからの日本復興をがんばれると思うのです。側に愛する人愛する子がいるからこそがんばれるのです。
(2011/3/29)(LIVING WITH DOGS)

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