震災後の目黒川の満開の桜

震災後の目黒川の満開の桜

震災からそろそろひと月になります。東京は温かい日が続き、せっかく目黒に拠点を設けたのだからと重い腰を上げて、散歩に出てみました。

震災の現地ではお花見なんてもちろん出来ないだろうし、たくさんの被災者の体育館での避難所の暮らしを思うと、私はこんなことをしていて良いのだろうか？と思ってしまいます。
しかし、被災者のことを思って、何もせず家にいてTVを見て、悲しい現状を振り返るような暮らしは、決して前向きではないと思いはじめました。

バスに乗って、中目黒駅で下車、目黒川を見るとたくさんの花見客がそぞろ歩いています。来て良かったと思いました。

ウィークデイのお昼前なのに、ものすごい人出です。犬連れ散歩の方々もたくさんいました。みんな可愛がられていて幸せ一杯の犬達です。かたや、福島原発周辺の避難者の飼い犬たちは飼い主さんと一緒に避難も出来ず、悲惨な状況です。
東京にだって、もしも直下型地震が襲ったら、この子達も悲惨な状態になってしまうんだろうなと思いつつも、今の幸せを大切にしたいと思いました。

日本人が誰もが被災しても当然な状況で、ただ偶然被災を免れただけなのです。いつ私たちに運命が回ってくるか判らないのです。

目黒川沿いは、たくさんの屋台も出て、店舗も活気がありました。そしてそのすべてのお店が、「中目黒から元気になろう！」そんな意気込みが感じられました。

日本人のすべてが、喪に服したこれまでの日々でした。春になり、桜の花はいつもの通り満開になりました、そして桜の花は今の日本人のすべてに癒しをくれているように思います。

１日、１日を大切に生きなければならないと、すべての日本人が思いました。

まずは、自分自身が被災しなかった事に感謝し、そして自分が元気にならないといけないと思い始め一歩を進めましょう。(2011/4/7)(LIVING WITH DOGS）