宮城県で被災した友人から

宮城県で被災した友人から

震災後1ヶ月やっと通じた電話

震災後、宮城県に住む友人の携帯電話がつながらず、とうとう1ヶ月も経ってしまいました。友人は宮城県で県の動物愛護推進員をしています。きっと生きていたら、彼女は避難所の犬達の仕事をしているだろうと、希望を持って何度も携帯に連絡を入れていました。
今日もきっとダメかも知れないと思いつつ、電話しましたら、なんとつながりました。嬉しいやらホットしたやら。

とにかく無事が確認できて良かったです。

宮城県の友人は震災で自宅はかろうじて一部壊れただけだったようですが。ライフラインはとりあえずつながったそうです。被災直後から、たくさんの避難場所で避難している犬連れ被災者を応援しています。

実際に被災地で動物支援のために働いている彼女からたくさんの事を聞きましたのでご報告します。

彼女が廻っている避難所は亘理町、山元町、東松島、岩沼、相馬、の避難所です。
犬連れで避難している飼い主さん達は、愛犬を助けるために何も持ち出せずに津波から逃げたそうです。避難所暮らしの飼い主さん達と出来るだけ会話をして何でも相談して下さいと。ご自身も被災しながら励ましています。

飼い主さん達の意識は高く、家族だから必ず一緒に避難するという意志を持っていたそうです。

「緊急災害時動物救援本部」から届くドッグフードやペットシーツを車に積み込み、各避難所に廻って届ける毎日の暮らしです。

ある時、避難所に愛護団体という人たちがやってきて、「こんな寒い場所に繋いでいたらかわいそうでしょ?盗まれちゃうよ!」「この子にちゃんとしたご飯もあげられるよ」「温かい場所に寝させてあげられるよ」と言って愛犬を取り上げられそうになったそうです。

そうやってボランティアという建前で、80頭ほどの犬達が連れ去られたそうです。

飼い主さん達は、まるで脅されて、このままではと悲観的になってしまい手放したそうです。無理矢理取り上げられた飼い主さん達なんです。ちょっとこれって異常ですよね。

せっかく飼い主さんが、命をかけて津波から一緒に助かった大切な命です。
飼い主さんと愛犬の絆はとても固いのです。しばらくの間は住環境はひどくてもドッグフードがなくても、一緒にいることが必要なんです。

避難所にいても、愛犬と共に避難して今があるのです。
彼女はそんな愛護団体がいると聞いて、相談に乗ったそうです。「どんなことがあっても愛犬を手放さなないで、そのために出来るだけお手伝いするからと」

県は避難所の横にテントを設け、クレートを置いて雨と寒さをしのげるようにするそうです。
また、彼女から連絡が入りましたら、記事にしますね。
(2011/4/8)(LIVING WITH DOGS)

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