日本人と桜

日本人と桜

東日本大震災が起きたのは3月11日でした。アメリカで起きたあの9.11からちょうど真裏の3.11です。運命論者ではないけど、9.11は世の中の価値観が大きく変わった出来事でした。そして3.11も世界が変わらなければならないとの警鐘だったのだと思われるのです。
豊かな地球、しかし残り少ない資源を大切にしなければいけないのだという警鐘。もう原子力発電などに頼らない時代を築かなければならないと気づかせてくれた大きな出来事だったと思われるのです。

あの大震災から1ヶ月以上が過ぎて、まだ被災者の暮らしは改善しているとは言えません。だけど、支援物資の不足する避難所も有りながら、多くの避難所には有り余るほどの食料や必需品の支援物資の山です。しかし、政府の対応の遅さで被災者のすべてに温かい部屋とお風呂のある暮らしにはまだ届きません。

津波ですべてを失った被災者にとって、仮設住宅への入居は自立の道を探らなければなりません。年金暮らしのお年寄り夫婦にとって預貯金残高も通帳を流され不明な状況でどうすれば自立できるのでしょうか?仮設住宅に入れればすべて良しと言うことではないのです。自活できる道は何でしょうか?老夫婦にとっては年金のみが収入でありながら、自活せよは、余りにもむごいと思いませんか?

不衛生でプライバシーもない体育館での避難所にいれば食べるものに不自由はないのです。ただそれだけが生きるすべ、せっかく地震から津波から生き残れたのに、なぜ、なのでしょう。

今年も桜前線が西から東に進んでいます。

震災後、目黒川の桜を愛で、いつまでも悲しんでいてはと、頑張らなければと思いました。そしてかむろ坂の素晴らしい桜のトンネル、伊豆高原の延々と続く桜のトンネル、満開の桜を見て、知らず内に涙がこぼれてきました。日本人と桜、桜の花を愛でることで優しさ、強さがよみがえって来ると思います。

これからの日本を担う子供達の為に、そして人と友達の最愛の犬達の為に日本を復活させなければなりません。
日本人の一人一人がみんな一歩一歩前進しながら。毎日を大切にしていきましょう。
(2011/4/18)(LIVING WITH DOGS)

サブコンテンツ

カテゴリー

このページの先頭へ