FUKUSHIMAの動物たち(2)(ドイツから)

FUKUSHIMAの動物たち(2)(ドイツから)


安楽死薬に関する追記:

以下は、ドイツ在住の日本人獣医師アルシャー京子さんから提供していただいた情報です。

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農水省はIFAWの提言にそって、OIEの国際標準に則った安楽死法として鎮静剤→麻酔剤→筋弛緩剤の方法を取るそうだ。国際標準には投薬による安楽死は「バルビタールとその他の薬剤の注射」とある。(5ページ目)

国際標準の薬殺(Article7.6.15.)の序論にある「鎮静剤と多量の麻酔薬」は動物に苦しみを与えずに死に至らしめることが出来る唯一の方法である。高濃度の麻酔薬があれば筋弛緩剤など要らない。麻酔薬の濃度と投与量が不十分だと麻酔効果が不十分となることもあり、それに加え充分な麻酔効果の確認ができないままに筋弛緩剤で窒息させた場合、国際標準とは言えない。(意識があるのに息が出来なくなり、動物は本当に苦しむ。)

この国際標準に則り、アメリカとヨーロッパには家畜の安楽死用に高濃度の麻酔薬(ペントバルビタール)がある。これの緊急輸入をなぜ国はしないのか、呼びかけているところだ。
これがあれば、鎮静剤→麻酔剤→筋弛緩剤という手間で不確実な段階を踏まなくてすむ。

(そもそも家畜を無駄死にさせないためには、被曝した家畜をちゃんと長期で観察する公式牧場サンクチュアリ・ファームの提案しかないのだが。)(2011/5/15)(ドイツ 小野千穂さん)

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