微笑みの国の路上犬 (11)輸出向け食用犬のトラック摘発

タイで輸出向け食用犬のトラック摘発

タイと言えば、プミポン国王が殺処分寸前の野良犬を助けたことから、国王が自ら野良犬の里親になり、「トーンデーン物語」国王と犬の心温まる本を執筆しベストセラーになったということがありました。詳細は、ウィキペディア「トーンデーン」を参照ください。

そんなタイの野良犬政策は、同じアジア圏の動物愛護として日本にも伝わってきました。野良犬を殺処分しないというすばらしい国としてうらやましく思ったものでした。

そのタイで信じられない報道がありました。タイに住む、N.Oさんからの情報です。

野良犬天国のはずが、裏では、野良犬は捕獲され、食用として輸出されている。と言う報道です。(2011/9/1)(LIVING WITH DOGS )


8月中旬、非常にショックな映像がタイのNEWSで流れ、その筋では周知の事実であった犬を捕獲し(飼い犬でも盗んで)、国境沿いの県ナコンパノムへ輸送、ファームにいれたあと、順にヴェトナムなどに食用として輸出していた業者ルートが摘発された。

救出された1800匹のうち、トラックにぎゅうづめだったため、800匹はウィルスや体力がなく亡くなっていた。残る命も感染症からどんどん死んでいるそうだ。

下記のWEBの映像をご参照ください。 

Dog Meat Traders Dispute Ban

1,000+ Thai Dogs Rescued From Being Cooked & Eaten


Smuggled Dogs Rescued From Slaughter By Thai Authorities (DISTURBING VIDEO)

その後もこりずに、別の業者の輸送が摘発されて、エンドレスで犬の命が食用のために消えて行ってます。
野良犬を殺処分しない、という偽善の背後にある、これがタイ国の現実なのかと目を背けたくなるほどです。
すでに動物の権利をまもるため法律で規制するように、各団体がアクションを越しています。
この日曜に、友人のタリニーさんたちを含む20の愛護団体がバンコクの都心、ルンピニー公園へ集結し、動物愛護を訴えるためのウォークラリーを行います。

日本大使館のすぐそばからスタートです。 もちろん私も参加してきます。
メディアでどんどん取り上げて、女性首相になったばかりのタイ政府を動かす力になればと思います。
名もない野良犬たちの命のために、これだけの人がこころを寄せている、ということを示したいと思います。
 
LWDで正確な情報をつたえていただければ、幸いです。
日本の方は駐在や旅行でおとずれたりしてタイが好きな方が多いのですが、このような悲しい事実も知ってほしいのです。
おなじアジアで、商業の名目で大量虐殺が今も行われている、ということを知っていただきたいのです。
 
タイ野良犬達の声を代弁して。(2011/9/1)(タイ・N.Oさん)

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