微笑みの国の路上犬 (14)タイの洪水被害拡大(動物レスキュー)

微笑みの国の路上犬 (14)タイの洪水被害拡大(動物レスキュー)

タイのN.Oさんから続報が届いていますが、今回は動物レスキューについてです。ハナちゃんがお世話になった動物愛護団体のタリニーさんが、路上犬猫のレスキュー、水のために逃げ出した動物園の動物、繁殖者の犬達の救出劇などを取材されました。
英語の記事ですが、おおよその日本語訳を掲載いたします。不確かな訳ですがご容赦ください。(2011/10/28)(LIVING WITH DOGS )
 


しばしば困難な条件や反発する飼い主にもかかわらず、アニマルレスキューはすべてのペットや野生動物を救うために大変な役目を負っています。貴方も動物を助けることができます。
 今、タイでは人間だけでなくすべての種の動物が北方から押し寄せる大洪水に苦しんでいます。
ノンタブリのスワンケオ寺(Wat Suan Kaew)では、1000匹を越す犬たちと少なくとも500匹の猫たちが増水から救助されました。これら犬や猫は飼い主のいない野良たちです。単にお寺の中で生活し、僧侶や在家の方々に食事を与えられていました。現在は、猫たちは洪水の水位より十分に高い位置に特別に造られたケージに保護されています。
犬たちの多くはカセサート大学(Kasetsart University)のカンペンセーン(Kampaeng Saen)キャンパスやカンチャナブリ(Kanchanaburi)にあるチャムロン氏(Mr.Chamlong Srimuang)が庇護する犬のレスキュー保護施設へ移動しました。さらに他の犬たちの一部もレスキューボランティアの方々の家に保護されています。『状況は非常に過酷です』とタリニーさん(レスキューグループPicAPet4home主催者)は言います。「多くの動物が既に溺れ死にました」加えて「私たちは治療を要する犬たちを我々の獣医が治療できる設備、犬たちが安全である場所を必死で求めています」と述べます。タイ国中のアニマルレスキュー活動家は
タイ国の洪水地域で救助を必要としている犬や猫を助けるためにアドホックネットワーク(Ad Hoc Network)を形成しています。
結果として、確実な死から動物たちを救助した人々が、予期せぬ法的な闘いと直面している。
一例として、この木曜日、あるレスキューグループが、洪水に襲われたバンプアトン、パクレット地区(バンコク北西部)のブリーダー(犬繁殖)の家から35匹の純血種犬を救助しました。
そのブリーダーは、自身が避難している間、犬たちをケージにいれたまま1階に放置しました。タリニーさんは『この犬たちをレスキューした人はとても勇敢だった』との意見をのべています。『それらの犬を救済するためには、見つからぬよう暗闇になってからボートで行くしかないのです』救助された犬たちは今タリニーさんが保護している。『このブリーダーの犬たちはひどい状態なのです』1匹のチワワは盲目なのに妊娠しており、おそらく2週間で出産するでしょう、と彼女は言います。
当初、レスキューグループはそのブリーダーの男性の家に侵入して犬たちを救助することに躊躇しました。法律により、レスキューする者にその権利はなく、ブリーダーが彼の所有物(犬)の損害について訴訟を起こすこともできるのです。しかし、レスキュー家がブリーダーがケージを上の階に移動させていないことがわかり、洪水の水位があがり水がケージを浸水するのを見て、安全な場所に犬を連れ出すしかないと思いました。
しかしながら、法的には、この犬たちを飼育者の財産であるとみなすでしょう。
事実、持ち主であるブリーダーは、レスキューグループに連絡をし、犬を返却するよう要請しています。
訴訟となる恐れがあるとしても、レスキューグループはこの犬たちをブリーダーへ戻したくないのです。ブリーダーが彼の犬たちが助けを必要なときに十分な思いやりのある対処をしなかったことを知っているから。。。
洪水はさらにほかの野生動物の予期せぬ出現の問題を露出させています。アユタヤの繁殖場から逃げたワニのニュースは有名です。しかし、野生動物獣医協会と動物園の理事長Nantarika Chansue氏によれば、ノンタブリーパクレット区の洪水のさなか違法に野生動物が所持されていたことも明らかにされました。
取材の時には、正確な数を確認することができませんでしたが、タリニーさんは言及したのは、いまのところ、3頭の虎、20〜30匹の猿およびテナガザル、いくつかの絶滅危惧種の300匹のカメとなどがレスキューされました。
「逃げた熊はまだわなに掛け捕らえることができません」と彼女が言いました。

カセサート(Kasetsart)大学の獣医学部、タイボランティア捜索・救助犬協会とPicAPet4homeによって形成されたネットワークでは、犬とキャットフードを浸水地帯へ運ぶために力を合わせました。
トラック1台分2,000 kg以上のペットフードを載せ、10月20日木曜日にアユタヤへ出発しました。被災地で手を離れたペットのために何百人もの方からの援助要請とともに。
緊急にさらに多くのペットフードが必要であるとタリニーさんは言います。
アニマルレスキューのボランティア活動支援のために下記にリストされたアイテムの援助申し込みが望まれます。
必要な物資リスト:
1. 電気と水利がある安全地域の倉庫
2. 大中小各サイズの動物用ケージ
3. 洪水地域に耐える車高の大型トラックのサービス
4. ドッグ&キャットフード
5. 動物用医薬品
6. 古いタオル
7. フォスターファミリー(一時預かり)または里親。
8. 寄付金
ドッグ&キャットフードを寄贈したい方、パホヨティン通り(PhaholyothinRd)のカセサート(Kasetsart)大学の獣医学部へ送ってください。あるいは、タリニーさんの団体PicAPet4Home +66(0) 89 669 1690 、+66(0)81 451 2233に電話にて連絡してください。
もし寄付金をしたい場合、PicAPet4Homeがフードを準備してカセサート大学へ運び、小さくパックしなおしてから被災地へ配布します。
カセサート大学は、すべての寄付した方宛てに感謝の手紙を発行するとのことです。
寄付する方は、あなたのお名前、ご住所、寄付金額またはフードについて、タリニー(Ms.Tharinee)さんあてにるテキスト・メッセージまたは電子メーにてお知らせください。感謝状が手配されます。

The bank information is:
Siam Commercial Bank, Chok Chai 4 Branch
Savings account number  1272244999
Account Name : Tharinee Wipuchanin

「なぜ?」とタリニーさんに質問しました。「非常に多くの人々が洪水に苦しんでいる時に、なぜ動物にこれほど多くの時間、お金および努力を使っているんですか?」
 すべてのレスキュー活動家、タリニーさんは 「家と生計を失った人々のことはとても心配です」とタリニーさんは答えました。
「でも、我々は人に依存する動物のためにも何かをする責任があると考えます。」
「私たちは人生の良い時には、動物たちを飼い世話しました。そして、今、人生の悪き時に動物たちを捨てることはできません。どんな命も命には変わりなく、助けることが使命だからです。」

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