3.11後のすてきな日本人

3.11後のすてきな日本人

あの3月11日以降、日本人はどのように変わっていったのでしょうか?

私自身をまず語ろうと思います。

私は、3.11の時は60歳。それ以前は、これからは余生としての人生を楽しもうと考えていました。

あの地震の後、津波被害と福島原発事故の大きな災害を目の当たりにして、人としての無力さを感じました。
幸いなことに我が家は、大きな被害もなく生き延びました。だけど、心の傷はどうも修復できません。被災現場で放浪している犬を見れば涙し、がんばっている人を見れば涙し、亡くした家族のドキュメンタリーを見れば涙し、警戒区域に残された動物たちを思うと涙し、この震災のあと、これまでも涙もろかった私が、それ以上に涙もろくなってしまいました。

アメリカで起こった9.11の時には、世界ではじめて起こった最大のテロ事件として、愕然とし、日本にテロが起こってほしくない、テロ撲滅をどうしたら出来るのかと日本人は、そして私も考えたと思います。最悪なテロ事件として、世界が大きく変わった出来事でした。日本に住む私の心の中では、あのリアルタイムでの飛行機激突、高層ビルの崩壊はショック状態ではありましたが、今思えば、対岸の火事と言っても良いような感覚に近かったと思います。

東日本大震災は、それこそ千年に一度の大地震でした。この地震の影響で、更なる地震が起こる可能性もある現状です。

この震災の後、結婚するカップルが増えたそうです。そしてこれまでは、子供はいらないと言っていた夫婦に子供が授かったそうです。

日本人の心の中に広がっている、愛や絆を思う心を大切にしたいと思います。

第二次世界大戦後の日本っておそらく、生き残った日本人のすべてが、日本の復興のために一丸となってがんばって仕事をし、子供を産み育て教育してきたんだと思います。

私は戦争を知りませんが、両親の戦争体験を少しは聞いています。しかし戦争を知らない世代と言うことで、考え方が甘すぎると戦争を知る世代からは言われ続けていたように思います。

ついこの間までは、戦争を知る世代と、知らない世代とを区別してしたように思うのですが、今は、すべての日本人が東日本大震災を知る日本人となりました。

だから、すべての日本人が震災の痛み、福島原発事故の痛みを共有して、共に前に進んで行かなければならないと思うのです。

原子力発電は、この小さな日本の国土には必要ありません。これまで作られた発電所を順次廃炉として行かなければなりません。

日本に電力が不足しても、国民のすべてが節電に協力すると言うすばらしい国民性があります。このすてきな日本国民!今を耐えて次世代のために美しい日本を取り戻そうではありませんか。(2011/11/16)(LIVING WITH DOGS)

 

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