トイプーが警察犬に
トイプーが警察犬に
チワワの桃ちゃん嘱託警察犬審査会に今年も挑戦!すごいぞ桃ちゃん!と思っていたら、今度は2頭のトイプードルが嘱託警察犬として見事に認定されました。
プードルは全犬種の中でも頭の良い犬種として定評がありますが、これまではスタンダードプードルをはじめすべてのプードルは外見のエレガントさや、性格の穏やかさ、トイプーのかわいさなどで、警察犬というイメージはありませんでした。
プードルはもともと猟犬です。ですからあのおしゃれなトリミングは水猟犬として藻や小枝が足の毛やしっぽの毛に引っかからないようにと必要なカットだったんですね。
すばらしいのは性格的にもおだやか、訓練性能も高く、突然のヒステリーも起こさない、なので無駄吠えも少ないという犬種です。これまでなぜ警察犬としてトライする飼い主さんがいなかったのかが不思議なくらいです。
警察犬や救助犬というと、ジャーマンシェパードが有名ですが、ラブラドールなどのリトリバー系、などと大型犬が主流でした。しかし、ミニシュナのくうちゃんが認定され、その後、チワワの桃ちゃんが認定され、小型犬の訓練性能もすばらしいと言うことが証明されました。また頑固な犬種特性と言われる柴犬「二葉」も登録されています。
今度、鳥取県でトイプーの「カリン」と「フーガ」が行方不明者捜索にあたるそうです。
なお、行方不明者捜索で大きな意味で小型犬の起用は効果的です。
怪我を負った行方不明者の前に怖そうなシェパードが現れて、大きな声で吠えられたら(吠えて知らせるのが仕事です)、犬嫌いな人が行方不明者だったら、不安な状況の中、恐怖感まで感じてしまいますよね。そこで、外見上のかわいさや野太い声ではなくキャンキャンという怖そうな声でないことで、小型犬の警察犬、救助犬はやはり必要なんですね。ちなみに、海外では小型犬の捜索犬はだいぶ前から活躍しています。(2011/12/4)(LIVING WITH DOGS)