ある老犬との暮らし [6]ジェラシーで元気が

[6] ジェラシーで元気が (1999年5月)

皆さんそれぞれ愛犬諸君と共にGWを満喫されておられることでしょう。いつもが日曜日の我が家は、連休中は静かにすることにしています。それをちゃんと知っていた近くの親戚から頼まれて、マリちゃん(ビーグル、♀、4才)を三日間だけ預かりました。

我が家のタロは、マリちゃんをよく知っていて、相性もいいので問題は無かったのですが、彼女の食欲とやんちゃの凄さには恐れ入りました。タロもびっくりしたようです。マリちゃんは先ほど帰って行きましたが、その後の静けさに、いま犬も人間もほっとしております。

ただし、今回の事で好ましい発見がありました。

その1: ジェラシーで元気が出たこと
これは、事前にある程度期待していたことですが、マリちゃんのはしゃぎぶりにチヤホヤと対応する人間達を見れば、ジェラシーが湧くのは当然ですね。問題はその程度がどれほどかでしたが、それがほんに丁度良い具合でした。特に有り難かったことは、食欲が出たことです。多頭飼いの効果を納得致しました。

その2: 自分を知ったこと
ちょっと難しい表現ですが、私にはこう思えるのです。たった3日間ですが他の犬、しかもかなり性質の違うのと一緒に暮らしてみて、毎朝の散歩で色々な犬に逢うだけとは違う、もう少し内省的な発見をタロなりにしたのではと…。元気が出たことの反対に、益々行儀が良くなったように見えるのです。親ばか感かもしれませんが。

その3: 家族が益々好きになった
今回、マリちゃんのお行儀については我が家なりの規制をしました。例えば室内では、特設の1畳ほどの犬用のコーナー以外には出てはいけないことにしてあります。彼女もすぐにこれを理解したのですが、時としてあの凄い食欲に勝てずに飛び出すことがありました。タロは、これに厳しく対応する私共を観察していました。そしてその時は、「かかわりたくないね」と言う風で、そっと(鼻で戸を開けて)室外へ出て行ったものです。マリちゃんの行儀が落ち着いて、しばらくして、外のタロを見舞って見ると、思いのほか、タロは平素に見られぬようなスリスリをしました。

「僕はここでいいのですよ。いまはマリをしつけてやってね。昔のボクもあんなでしたっけ? もう許してね。」私には、タロがそう言っているように思えました。益々親ばかですね。それにしても、ビーグルの食欲って凄いですね。

(愛知県・Iさん Ext_linkTaro’s Home Page )

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