コーギーの遺伝性疾患「変性性脊髄症」知ってますか? (その2)

コーギーの遺伝性疾患「変性性脊髄症」知ってますか? (その2) 


とがさき動物病院を受診したのは2011年7月23日の土曜日でした。
土曜日の午後も診療しているので、平日休めない人でも受診しやすく、助かります。

病院に到着したとき、病院の前に台車に乗ったコーギーちゃんがいました。今13歳の男の子で11歳の時に変性性脊髄症(DM)とわかったそうです。
発症する前はやはり遊ぶのが大好きで、サッカーボールを追いかけて走り回っていたそうです。

マーブルもそうですが、遊び好きのコーギーが自由に動き回れなくなるのは、本人も歯がゆいでしょうし、そばにいる飼い主さんはどれだけ切ないだろうと察せられます。

我が家が行った当日は、病院はそれ程混んでいませんでした。

受付時、「病院の紹介ですか?」との質問され「違います」。おまけに「電話を入れられましたか?」と聞かれました。おそらく通常はかかりつけ医の紹介で受診が多いのでしょう。そして電話での相談問い合わせも多い病院なんでしょうね。突然と行った我が家は珍しかったのかも知れません。

我が家は、とにかく、いきなり行きました。諸角先生が不在でも平日私一人でも行けるように場所を知っておきたかったためです。

幸いその日、諸角先生はいらっしゃいました。まずは初診は若い先生の診察です。予備検査のような検査とレントゲン撮影をしてくれます。
その際、マーブルの症状で考えられる病気は、椎間板ヘルニア、脊髄腫瘍、脊髄変性症(DM)の3種類ですが、一番疑われるのは脊髄変性症かもと説明がありました。

そして、次に諸角先生の診察になります。諸角先生のお人柄は、いくつかのブログでほめちぎられていましたが、深刻な病気でも諸角先生に説明を受けるとショックの度合いが低いとありました。
マーブルの診断も、諸角先生から脊髄変性症(DM)だろうという事でしたが、あまりショックを感ぜず淡々と受け入れられました。
もっとも私はもっと深刻な病気を想像していたからかもしれません。2年位前に発病から僅か数ヶ月で亡くなった、我が家の愛犬達の喧嘩友達のコーギーちゃんが、当初ヘルニアと言われその治療を受けていたのですが、最終的に大学病院での検査で脳腫瘍である事がわかったのです。そんな事もあり、最悪脳腫瘍の疑いもあるかもと想像をしていたのです。
病名確定のために、次にするべきこととして、マーブルはMRI検査を受ける事になりました。この病気には画像に写る病変部はありません。病名の確定は消去法という事で、症状から考えられる病気の原因が見当たらなければ、その結果脊髄変性症という事になります。
遺伝子検査もするのですが(マーブルもしています。岐阜大学に脊髄液を送り現在検査中です)、遺伝子があったからと言って100%発病すると限らないのでこれも決め手にはならないそうです。
MRI検査は当然全身麻酔になりますが、この時は麻酔の事にまで気が回りませんでした。

MRI検査を受けたのが7月30日。
大学病院の検査だと予約は数ヶ月先になると聞きますが、とがさき動物病院では民間の画像診断専門施設を予約してくれたので、その場で予約が取れました。
検査したのは都内練馬区にあるキャミック練馬です。この施設のスタッフは女性が多く皆さん親切でした。検査の結果、マーブルは軽いヘルニアが2ヶ所見つかりました。
キャミックの診断では、ヘルニアもごく軽度だし、マーブルの症状もごく軽いので、現時点で椎間板ヘルニアか脊髄変性症か判断するのは難しい。
このまま進行しなければヘルニアだし、進行すれば脊髄変性症でしょう、というなんともファジーな診断でした。そして、撮影したフィルムを頂きとがさき動物病院へと向かいました。
病院に到着すると先生は手術中。
この病院、受付から診察室までオープンなのはわかってましたが、手術室までオープンで、手術風景が受付から見えるんです。
看護師さんに声をかけられた先生は「今、大変な事になってて〜」とお詫びの言葉を口にしながら手術中にもかかわらず対応して下さいました。
MRIのフィルムを見て、検査施設の先生が気にされていたヘルニアは体に症状が出る程のものではないので、脊髄変性症を治療して行くという方針で行きましょう。という事になりました。
消去法の病名確定というものはこんなものなのでしょうか。何とも煮え切らないもやもやな確定診断になりました。

(2012/9/5)(埼玉県 E.Mさん)
嬉しい!楽しい!!まぶしー親子♪♪♪

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