福島第一原発20キロ圏の置き去り犬猫

福島第一原発20キロ圏の置き去り犬猫

あの3月11日の大地震と大津波。そして原発の甚大なる事故の直後、警戒区域に残された、たくさんの動物たち。

インターネット上では、取り残された犬や猫を救おうと、たくさんの人が、福島県に入りレスキューしてきました。しかし、実際は、飼い主のいる犬猫たち、すぐに戻れると信じ置いてきた飼い主さんばかり。様々な情報が入り乱れ、避難所に犬猫と共に避難している被災者から、無理矢理ペットを連れ去られたという話もありました。何が真実なのかおそらく、当時は誰も判らなかったと思われます。

震災から2年が経過し、その真実が少しづつ明らかになってきていると思います。

「Neko Mon」という雑誌に福島県動物救護本部を取材した記事がありました。
当時の緊迫した状況が伝わってきます。

4月22日に原発から20キロ圏内を警戒区域とされ立ち入りを禁止されました。

福島県の動物収容施設は、震災を想定して100頭分のケージとフードを備蓄していました。しかし、津波で流され、飼い主と共に避難出来る場所として用意していた廃校も人の避難所へとなってしまいました。

当時、福島県がまるで動物たちを救おうとしていないかのように見えたものでした。

ネット上には置き去り動物の情報があふれ、県には抗議の電話が1日中鳴り続けたそうです。

警戒区域に残された犬猫を、そして牛や豚を見殺しにしないで欲しいと。どうか助けて欲しいと日本中の動物を愛する人達が、福島県に電話を入れたのだと思います。

県の職員は、その電話に対応しながら、何とか20キロ圏内の犬猫の保護をしたいと、狂犬病予防法の活用を思いつき、20キロ圏内で狂犬病が蔓延したら困りますので20キロ圏内へ調査のために入ります。とオフサイトセンターに要望し、立ち入りの許可を得ました。

その後、環境省から「20キロ圏内の犬猫の保護を福島県にお願いする」通知を受け。圏内の一時帰宅者が帰る際に、家の前にペットを出して置いてもらうことを実施しました。

これまで、福島県が警戒区域から保護した数は、犬451頭、猫542頭にのぼります。(平成11年4月28日〜12年12月31日まで)

福島県の犬猫のシェルターは、長期化しています。現在も警戒区域での保護は続いていますが、猫については震災後に生まれた子が多く野良度が強いそうです。

現在、里親募集中の犬は二十数頭。猫は144頭です。ご多分にもれず、猫はなかなか里親さんが決まらないようです。

福島県動物救護本部の皆様、まだまだご苦労が続くと思います。福島県の動物たちの為によろしくお願いします。(2013年3月27日)(LIVING WITH DOGS)


福島県動物救護本部

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  (フクシマケンドウブツキュウゴホンブギエンキングチ)
 
    
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