英国キツネ狩り禁止法案

英国キツネ狩り禁止法案

英国貴族の伝統文化とも言えるキツネ狩りを動物虐待であるとして禁止法案が国会で審議されています。猟犬を使った狩りを禁止するという法案です。昨年の上院では否決されましたが、2004年、下院で可決しました。現労働党政権下で両院で可決を今年中に狙っているそうです。両院で可決となった場合、2年後の2006年から猟犬によるキツネ狩りは禁止されます。上院はかつては貴族院、本当にこの法案は可決するのでしょうか?

本日のTVニュースで、法案に対する反対デモに1万人が参加したそうです。キツネ狩りを生業としている人のインタビューがありました。「子供がいるシングルマザーでローンもあるし、どうやって食べていけば良いの」

禁止されると、今まで飼育されていたフォックス・ハウンドは2万5千頭?他の狩猟犬は20万頭?この犬たちは不要になるわけですが、一体この犬達はどうなるのでしょう。

猟犬の多くは犬舎で暮らしていますので、リトレーニングをしても即家庭犬とはなりにくいでしょう。キツネを無益な死から守ろうとすることが、猟犬の安楽死に繋がる恐れがあります。「動物愛護先進国」の英国がどのように猟犬の今後を処するのか、興味深いところです。

(2004/09/17)(LIVING WITH DOGS)

サブコンテンツ

カテゴリー

このページの先頭へ