猟犬について考える

猟犬について考える

ネアンデルタール人が滅びた要因として人だけで狩りをしていた事にあり、大きな獲物に体当たりの危険な狩りだった。クロマニオン人は犬をパートナーとして、追い込みそこでしとめる。効率の良い狩りが始まった。天候の変化にも負けず生き延びられたと「イヌの力」で今泉忠明氏が語っています。古来の犬は猟を人と共に協同で行った事が始まりだったのでしょう。

現在の日本の猟犬を考えてみましょう。本来の犬として本能である習性、補食はこの猟犬に集約されるでしょう。そして犬の本能を最も有効に利用しているのがこの猟犬というワーキングドッグでしょう。
しかし、すべての猟犬がそうではないとは思いますが、猟犬であるために、用をなさなくなり山に放置される猟犬が後を絶ちません。道具としてしか見ない猟犬の飼い主さんに一言申し上げたいのです。猟犬もかけがえのない命を持ち、あなたの為に猟をし、一緒に過ごしたことを。その捨てられた犬は、今でもあなたを慕っているでしょう。


私の知り合いに、元猟が趣味で昔よく出かけたそうです。犬が獲物(鳥)を見つけたら、その背後に回りこむ、猟師は正面で銃をかまえ待つ、つまり犬と猟師で鳥を挟み撃ちにする、ころあいをみはらって犬が猟師側に鳥を追い立てる、鳥があわてて猟師側に飛んで来たのをしとめる。
ここでしとめそこねるといけないと言ってました、犬ががっかりするんだそうです。どのようにがっかりするかは聞いていません。

この方の話ですとやはり、使えなくなった猟犬を山に置き去りにする人がいるそうです。全国的に猟師仲間では常識??になっているみたいですね。使うだけ使って後はポイ、って感じでしょう。なんと言って良いか判りません。(2000/08/20)(石川県 Mさん Ext_link 愛犬と旅 「花子と珍道中記」)

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