犬と一緒にリビングで遊ぼう
犬と一緒にリビングで遊ぼう
雨の日や台風の日も、犬のお散歩は必須ですね。我家のトレーシーは雨が大嫌いです。お外に出て雨が振っていると「もう良いよ!」とさっさとお家に戻ろうとします。親孝行なのか? それとも単に濡れるのが嫌いなのか? 泳ぐのは大好きでも雨は嫌いとは、なんと我侭な犬でしょう。
そんな日は、充分に運動していないので、何かして遊びたいという欲求が出てしまうのは、人も犬も同じですね。犬は遊びの達人ですからどうにか遊ぼうと考えます。だって雨降りの日は退屈ですもの。
しつけの考え方の一つとして、家の中はお利口におとなしくしなけれ ばならないので、おもちゃやボールを家の中ではさせないと言う方もいらっしゃいます。それはそれで素晴らしい事だと思います。
我家の場合は、トレーシーが幼犬の頃からしつけを遊びの延長として楽しみながらやっておりました。 お部屋の中でゲーム感覚で遊びながらしつけが自然に入っていく、そんな風に考えて行えば犬との暮らしはもっと楽しくなるのではないでしょうか?
ボールは広くない家ですから無理ですが、紐やおもちゃで様々な遊びをしながら家の中でのルールを覚えていく、そんな方法も あっても良いと思います。
犬は、自分に注目して欲しいと様々ないたずらを考え出します。怒られる事で自分に注目してくれると思うからなんですね。そのいたずら心を一緒に遊ぶという方法で解消できると楽しいと思いませんか?
幼犬の頃
一人遊びのまだ出来ない子犬には、飼い主さんとのスキンシップを重視した遊び方をお勧めします。
●紐の引っ張りっこ
犬は紐の引っ張りっこが大好きです。成犬になっても紐を咥えて来て引っ張って!」と遊びを誘います。子犬の頃から引っ張りっこの最中に「紐を出せ!」と言って口から放させる事を教えてみましょう。犬は大好きなおもちゃは取られまいとしてなかなか放しません。放させる方法のひとつとして、お耳にふう〜っと息を吹きかけて見て下さい。また、突然目の辺りを手で覆って見て下さい。驚いて放す場合があります。
また、もう一つおなじ紐を用意して、それを見せると、犬はそれも欲し いと今口に咥えている紐を放します。放したら最大の誉めをしてあげましょう。ご褒美としておやつをあげるのも良いでしょう。 犬の性格によって、どの方法が効果的か異なりますので、色々と楽しみながら愛犬に一番合う方法を見つけて下さい。子犬のうちに出せを覚えさせておくと、もしも拾い食いをした場合も出せのコマンドで大事に至らずに済む事もあります。
「放せ!」、「出せ!」のコマンドで口から放すようになるまで何度もやってみましょう。短い距離で紐を投げてキャッチ、そして出せの繰り返しも、少し大きくなってからのボールのリトリーブやディスクの遊びの基本となります。
●待て!
「待て!」は犬との暮らしに重要なしつけです。例えば、急にボールを追ってしまい交通事故にとか、待てのコマンドが効けば事故に合わないで済んだかもと言う場合があります。待ては必ず教えましょう。日常的に生活のルールとして「待て!」を自然に植え付けていきましょう。「待て!」を最初に教えるのは、食事の時が効果的ですね。おやつを使っての「待て!」。おもちゃを使っての「待て!」。様々な「待て!」を一緒に遊びながら教えてみましょう。紐遊びの時も「待て!」を入れながら行います。興奮した状態から、落ち着いた状態に戻す為に、座らせて待てをさせます。ちょっと間を置いてみましょう。「待て!」は落ち着かせる為にも必要なコマンドです。
家の中で「待て!」を完全に覚えても、外でのお散歩では、たくさんの誘惑がありますから、気をつけて下さいね。
●ゴロン
伏せが出来るようになってから、もう一つ、「ゴロン」横になれを教えると、獣医さんに行った時、診察台の上で寝てくれて便利ですよ。座れ、伏せ、そしてゴロンまで続けた動作で覚えさせましょう。最初は中々ゴロンをしてくれません。ゴロンが寝る事であることを犬が判るまで、伏せの状態を下になる方の足を軽く引っ張っり、身体を押して「ゴロン」と言いながら寝かせます。
ゴロンが寝る事だと判ってきたら、コマンドと手の動きでゴロンをさせます。我家は手の平を返す動作がゴロンのコマンドです。頭がしっかり床につくまで寝かす事をゴロンの状態とします。ゴロンが完全に出来たら、座らせて、おやつのご褒美です。
ゴロンをさせたまま、全身のマッサージをしてあげると、犬は心地よく 目がとろんとして穏やかになります。
体中を触わらせてくれることは信頼の証しですから、幼い頃からスキン シップのひとつとしてマッサージをやってみましょう。暖かい手の感触が犬にとっては至福の時となるでしょう。
また常に全身のチェックが出来ますので身体の隅々までまんべんなく触わってみましょう。
コマンドが理解できるようになってから
●捜索ゲーム
「伏せ、待て!」が出来るようになってから、家の中で「捜索ゲーム」をやってみましょう。犬を伏せて待てをさせた状態で、おやつを色々な場所に歩きながら隠します。犬はどこを歩いているかを見ています。「探して!」のコマンドで犬は歩いた順序を追っておやつの場所を探します。見つけた時は、たくさん誉めてあげましょう。
そして、次に犬は見えない場所にいてもらい、おやつを隠します。探せのコマンドで開始です。犬は楽しんで捜索ゲームをやりますよ。
皆さんからのアイデアを募集いたします。是非家の中での危険ではない楽しい遊び方をご紹介下さい。(1999/11/30)(LIVING WITH DOGS)