日本救助犬協会(中野)訪問記

日本救助犬協会(中野)訪問記

普通の東京の住宅地を横に入るとうっそうとした並木があり ます。その奥に以前療養所があった敷地があります。かなり な広さで、そこには伐採しただけの丸太の瓦礫、アジリティ ーの施設、かくれんぼ用の箱が3つ、土砂災害訓練にも使え そうな泥の山、屋根だけの家、そして、注目すべきは、奥は 人が入れそうもないようなブッシュの林。平地探索には最高 の立地です。都内に常設の訓練施設があって素晴らしいです。
参加されている方は、中野区・練馬区や港区からのボランティアの方々です。港区で小学校跡地で躾教室を主宰されている、喜早さんもこ このメンバーです。

メンバーのお一人、川合さんとお話してみました。川合さんはこの5月から訓練に参加しているそうです。one dog one handlerで躾の延長で楽しく訓練をしているそうです。いつくるか判らない災害の為に備えておきたいと思って参加されています。まだお若い方で、これからの活躍が期待できますね。
このメンバーからの認定犬は3頭おります。まだ実際には出動したことがありませんが。 この会を発足させた途端に様々なメディアで紹介され、各地域でお祭り時に災害救助犬紹介など、デモンストレーションで参加しております。
日本救助犬協会代表理事である高橋さんは、愛犬を訓練所に預け、3種を認定されましたが、残念ながらその犬は健康を害し、実動することが出来ません。高橋さんご自身がその犬で災害現場に出動したいという思いを熱っぽく話してくださいましたが、ご自身お身体の具合があまり良くなく、救助犬の育成を夢見て後進をお育て下さいとせめてもの慰めをお伝えしました。高橋さんは精力的に、この場の交渉、訓練所との交渉をされておりましたが、民間のボランティアでの運営の母体を作るべく努力されています。

さて、訓練している犬達は、普通の家庭犬でした。ボランティアのレベルが一致していないのか、まだ服従訓練も入っていない犬達もいました。躾の延長で救助犬の訓練を一つづつということでしょうか。午前中は港区のメンバーが主に、午後は中野区のメンバーが訓練をしていました。
この場所は本当に素晴らしい訓練の場所でした。このメンバーの中から最高の認定犬が実動参加で活躍する日がいつかくるでしょう。(災害は来て欲しくはないですが)
高橋さんは、警察犬を扱っていた方ですが、家庭犬としての参加者を養成し、犬が楽しいと感じながら訓練をして欲しいと、おっしゃっていました。これでこそ、one handler one dogでの救助犬とハンドラ ーの各地域3ペアでの1組が作れますね。

休憩の時は、飼い主と犬はフリスビーで気分転換!
遊びながら、救助犬に向く犬やボランティアに真剣に加わっていただけるような人を増やし、育成していく、時間が掛かるかもしれませんが、ボランティアという本当の意味を理解していない人が多い中で、一歩一歩作り上げていって欲しいですね。
なお、この場所は、今後、救助犬認定試験場に誘致するとのお話を伺いました。 山梨や、富山まで行かずとも関東でそれも都内で試験が行われるようになれば、より救助犬理解が広がりそうですね。また、富山の坂井訓練所、JRDNと連携して、日本の災害救助犬の育成の為に努力されております。LIVING WITH DOGSは日本救助犬協会の活動を応援しています。(LIVING WITH DOGS)(98/11/03)

連絡先 日本救助犬協会
東京都中野区5-67-6-701
Tel 03-3385-3451


トレーシーもフェンスを上る練習! 



主催: 日本救助犬協会
Ext_link 特定非営利活動法人 日本救助犬協会

 

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