「井の中の蛙的犬の飼い方」について(2)

井の中の蛙的犬の飼い方」について(2)

小野さんの「井の中の蛙的犬の飼い方」では、私もAさんとまったく同じです。子供の頃、友だちの家で生まれた子犬をもらって、でもろくに散歩もせず、やはり庭に放し飼い、挙げ句の果てに隙間から飛び出して交通事故死。そんなひどい飼い主でした。
極め付きが、父が番犬にと買ってきた***犬のクマです。私が中学生の時に来たのですが、最初は家の中で育て、大きくなったら庭の犬小屋で外飼いになりました。仔犬の頃は私がベッドで一緒に寝たりして育てていました。あのまま家の中で暮らし続けていれば、きっと良かったのでしょうが。私が高校生に、大学に、そして働き初めて、犬の世話は父と母、そして兄とそのお嫁さんがしていました。
当時家を建て直し、庭をつぶしてしまったのです。散歩もろくにしていませんでしたが、階段の踊り場や、物干しに犬小屋を置いてました。真夏は葦簀をかけたりはしていましたが、今思えばひどい飼い方でした。
そんなある日、父が私に「クマを欲しいという人がいるからあげるからね」と言われました。どこにもらわれていくのか聞き直しましたら、友だちの家の工場がある沖縄で番犬を欲しがっているとのこと、そのおじさんも良く家に来ていたので、その後も「クマは元気ですか?」と聞いたりしていたのです。
ところが、父が亡くなってしばらく経ってから、兄がおまえに言ってないことをうち明けなければならないと言い出しました。クマは、沖縄ではなく保健所だったと。父と相談して兄嫁に慣れないクマを保健所に連れていくと決めたとのことでした。
私は、10年以上も疑いもせずにいたのです。単純にもクマの幸せを信じようとした。よく考えれば判ることなのにです。
私がこの事実を知ったのは、今の犬が我が家に来てからです。クマへの申し訳ない気持ちは、どうしても償えないと思うのです。
まだまだ、世の中には、犬の飼い方を知らない人が多いのです。
犬は外、繋いで飼うもの、吠えるのは当たりまえ。犬は汚い。でも犬は可愛いから好き。そんな風に飼っている人はまだまだたくさんいるのでしょう。
マルコさんの言葉、「動物が好き」と「動物を幸せにする」はおなじではない。
と言うことをもっともっと日本の人達に考えてもらえたらと思います。
そして小野さんがおっしゃるように「あなたの飼い方は間違っている」と言える勇気を持つことが必要だと思います。

(2004/02/19)(東京都、N.Tさん)

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