公団賃貸ペットOK
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「公団賃貸ペットOK」 新規建設分来年度にも「いやし効果」を重視
「都市基盤整備公団は一日、今後新たに建設するマンションなどの賃貸住宅で、ペットの飼育を認めることを決めた。少子高齢化が進み、ペットのいやし効果が注目されているためで、早ければ来年度中にペットとの「共生」が可能になる。
同公団は今年三月、弁護士や獣医師などの有識者でペット共生住宅検討委員会を設置し、飼育のルールや飼育可能な種類、違反者への措置、飼育に必要な設備などの検討を進めており、十月中旬に報告を取りまとめる。
公団としては、禁止しても隠れて飼う例が後を絶だず、「ルールを決めた方がトラブルは少なくて済む」(公団)という側面もあるようだ。ただ、既存の賃貸住宅については、契約内容を改めるのが難しいことなどから、飼育禁止措置を原則として継続する方針だ。
ペット飼育をめぐって、同公団は昨年十月、公団住宅などの二万世帯にアンケートを実施。回答者(一万千六百三十六世帯)のうち、公団賃貸住宅での禁止について「容認すペき」「条件付きで容認すペき」を合わせた見直し論の世帯(48%)が「禁止は当然」と支持する世帯(47%)をわずかに上回った。また、ペット共生住宅の建設について、全体の58%が「必要だ」と答えた。
民間の分譲マンションでも、入居者で作る管理組合の管理規約を変更し、ペット用の家賃や飼育ルールを定めた上で認めるケースが増えている。
一方、総理府が行った動物愛護に関する世論調査によると、ペットを飼っている人の46.2%が飼育の理由を「気持ちが和らぐ(紛れる)から」と答えており(90年調査では27.9%)、少子高齢化や核家族化の進展でペットの重要性が増していることも影響しているようだ。(2000年10月2日読売新聞朝刊1面より)
公団住宅ペット可を考える
(2000/10/02)