夜間診療の適正な診療費って?
夜間診療の適正な診療費って?
夜中に急に愛犬が病気になった時の対応に関東、関西、には夜間救急センターがあります。
救急病院は、大体がボランティアの獣医さん達で、開業獣医さんが交代で担当して下さっているのが現状です。そのために、救急病院の維持費は当然、診察費に加算されます。夜間診療は、診療費が高めになってしまうことはある程度致し方がないと思います。
しかし、信じられないくらいの高額医療費がかかる夜間救急病院もあるんですね。
救急病院といえども、すべての検査をしないと治療が出来ないと言うことでしょう。
ある例をご紹介しましょう。
ご夫妻が海外旅行に行きました。愛犬は旅行の準備中から、パパとママがいなくなることに気がついていたんですね。そわそわ、落ち着かない状態でした。ご夫妻が旅行に旅立ち、愛犬は、ご飯も食べず、身体をぶるぶると小刻みにふるわせ、ひどく具合が悪いのではないかと、お留守番の家族は、それこそ、いつもと違うこの子が心配で救急病院に連れていきました。
その病院は高額治療で有名な病院なんですが、案の定、様々な検査をして、甲状腺の異常ではと処方されたそうです。正確な金額は聞きませんでしたが20万円以上の治療費でした。
ご夫妻が帰国し、愛犬は元の元気なやんちゃな犬に戻りました。
この時点で相談された私は、念のため、他の獣医さんにセカンドオピニオンを実施して確認した方が良いのではとアドバイスしました。案の定、確かに数値は一時的にその病状をていしていたかもしれないけど、投薬するほどではないと獣医師の判断でした。
夜間救急治療に、高額な、精密な検査と治療を望む飼い主さんはどれだけいるでしょうか?
ケースバイケースであるとは思いますが、緊急の命に別状がなければ、とりあえず、夜間は緊急対応をしていただいて、翌日ホームドクターの元で治療というのが望ましい夜間診療のあり方かも知れません。
そんな対応をして下さるのかなと思える夜間診療が名古屋で始まるそうです。
(2004/05/08)(LIVING WITH DOGS)
獣医師会がペット夜間診療 名古屋、公益法人では初
「夜間でもペットの急なけがや病気に対応します」。名古屋市獣医師会(駒崎精弥会長)は、5月15日から犬や猫など小動物を対象とした夜間緊急動物診療所を開設する。民間のペット夜間診療は珍しくないが、一部で法外な治療費を取るなど社会的批判が高まっており、公益法人として初めて対応に乗り出した。
診療所は名古屋市中区大須の同獣医師会館内に開設し、診療時間は午後9時から午前2時まで。若手会員らが交代で勤務する担当医2人と看護師4人が365日態勢で緊急治療に当たる。入院のためのおりもあり、電話相談も受け付ける。
ペットのけがや病気に対する夜間、休日の対応は、自治体や各地の獣医師会で模索されているが、施設開設や運営費用の負担がネックだった。しかし若手獣医師らがボランティアで診療に積極的に協力する姿勢を示し、実現にこぎ着けた。
(共同通信)(2004/05/01、yahooニュースより)