名古屋の緊急診療所オープン
名古屋の緊急診療所オープン
先日お知らせした名古屋の緊急診療所がオープンしたそうです。嬉しいことに応急処置が必要な動物が対象とのこと、飼い主さんの不明な例えば交通事故で急遽レスキューした犬や猫さんも無償で応急処置をして下さるとか。
こんな話がありました。
交通事故で瀕死の重傷を負った子猫を子供達が近所の動物病院に運び込みました。この猫は飼い主不明でした。病院の片隅に放置されていたようです。
そこに偶然ですが、友人が飼い猫の診療に訪れました。「この猫はどうしたんですか?」と、獣医師は「子供が運び込んだけど、飼い主も判らないので治療は出来ないから、保健所に連絡する」と言ったそうです。友人はその猫をもらい受け、他の病院に連れていき治療を施しました。この子はアメリカンショートヘアーの美しい子猫でした。すっかり元気になりました。
友人はこの獣医師に不信感を抱いたことは当然でしょう。それからはこの病院には行かなくなったそうです。
ただし、動物病院も営利ですから、飼い主の判らない動物の治療は病院の持ち出しになります。それを治療しないからひどいとは言い切れません。しかし運び込んだ子供達は、この猫を助けたいと思って運んだのでしょう。そんな優しい子供達の心を傷つけたくないですね。
個人がレスキューしたらある程度の医療費は覚悟の上でしょうが、レスキューしても引き受けてくれる病院がなかなかありませんでした。せめて快復の見込みがあったら治療を施していただきたいですね、そして何よりも動物愛護の精神を感じられるような対応があればと思います。
名古屋の緊急病院が、そんな配慮をしてくれるとはほんとに嬉しいです。このような緊急病院があちこちに出来れば、レスキューを躊躇することもなく生き延びられる犬や猫が増えますね。
(LIVING WITH DOGS)
深夜の急病ペットOK 名古屋市中区に緊急診療所オープン
【愛知県】夜間にペットなどの小動物を診察する名古屋市獣医師会の「夜間動物緊急診療所」が15日、中区大須四の市獣医師会館内にオープンした。
同獣医師会のような公益法人が夜間診療に取り組むのは全国初。夜中にペットを診てくれる病院は少ないうえ、たとえば飼い主不明の犬や猫が道で苦しんでいるような場合に受診窓口を探すのは困難だったことから、十年余り前から開設が検討されていた。
夜間診療所は、獣医師の研修や実習用の部屋を改装し、診察室や手術室を設けた。夜間に緊急の応急処置が必要な動物が対象で、診療時間は午後9時から翌日午前2時ま(年中無休)。専従の獣医師2人、動物看護師4人や市獣医師会の有志が対応する。利用の際はまず専用電話=052(263)9911=で動物の容体を相談するよう求めている。飼い主が不明の場合には無償で診療し、市動物愛護センターに渡す。
この日は開設式もあり、関係者約40人が出席。市獣医師会の駒崎精弥(きよひろ)会長は「動物の生命を守るため、運営は厳しいかもしれないが、名古屋から発信するつもりで頑張りたい」と話し、出席者は診療所を見学して門出を祝った。
(2004/05/16)(中日新聞より)