犬と一緒にアジリティーを楽しもう
犬と一緒にアジリティーを楽しもう
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アトムが苦手なものをクリアしたのは、忘れた頃のことです。ある日、友人の犬がAランプを楽しそうにやっていました。アトムはその犬を追いかけながら簡単に登ってしまったのです。「あんなに苦労したのに〜!」私は信じられないくらいでした。
それ以来、アトムに自信がついたのです。もともとお調子者のアトムは「おースゴイ!」とか「やったぁ!」のおだてにとても弱く、指示を出さなくてもAランプ、ドッグウォークを駆け抜ける暴走犬になりました。
クラブに入って間もなく一通りの障害が出来るようになったアトムの次の問題は逃走です。小さい頃から見知らぬ犬ともすぐ仲良くなり犬と遊ぶのが大好きだったので、クラブで練習中他の犬の所へ遊びに行ってしまうのです。気が済むと戻ってくる、そんな繰り返しでした。
ロングリードをつけ、犬のいるところでは勝手に遊ばせない。ちょっと良くなると、私達がリードをはずしてしまい、また逃走。半年近くそんな状態だったと思います。最近はもうよその犬の所へ遊びに行くことはなくなりましたがここ1年くらいの悩みは、完走出来ないことです。
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障害のすべてが好きなことが災いして、コースのあちこちにあるものが、全部誘惑になってしまうのです。特にトンネル、ソフトもハードも穴があれば即入る。おかげで競技会ではいつも失格。
主人がアトムをスタート地点に立たせ、アイコンタクトをとって、待たせる。このときの集中力はあるのですが、必ずちらっとトンネルの場所を確認するのです。2、3本ハードルを跳び、正しいコースからはずれ、ものすごいスピードでトンネルへ…..、そして失格。ハンドラーである主人も私も、「まただぁ〜!」と言った感じです。
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今年に入って、アトムが体調を崩し、3月一杯までアジリティーを休んでいました。4月になってすぐ練習を再開しましたが、具合が悪かったのが嘘のように元気いっぱいに走り出したのです。やっぱりアトムもアジリティーが好きでたまらないのです。こんな姿をみると、私達まで楽しくなってしまいます。
そして、私達の他にも犬種・年齢を問わず、いろいろな問題を抱えた犬達が、それらを解決して乗り越えて活躍しています。
| 苦労の結果、競技会で良い成績が残せた時は、どれほどうれしいか。でも結果がすべてではないと思います。身体の小さな犬、大きな犬、早い犬、のんびり屋の犬、それぞれ飼い主と、愛犬の個性を生かして楽しめたらいいなあと思います。 |
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