残されたペット達
残されたペット達
尼崎の脱線事故は何とも切なくて痛ましい事故でした。もうこのような事故を絶対に起こしてはならないでしょう。事故で亡くなった方のご遺族はさぞやつらい日々をおくっていらっしゃることでしょう。
そして、残された愛犬もまた悲しい日々を感じているようです。
愛する人が亡くなったことを知らない犬、でも彼等はきっと異変に気がついていると思います。
そして、先に天国に行ってしまった愛する人を求めているのでしょう。犬は、愛してくれた飼い主さんを今も待っているんですね。亡くなった方々のご冥福をお祈りします。
(2005/06/03)(LIVING WITH DOGS)
帰らぬ主、待つペット 遺族ら新たな悲しみ JR脱線
兵庫県尼崎市のJR福知山線の脱線事故で、飼い主を失ったペットの行動に変化が現れている。主人の帰宅時間になると騒ぎ出す犬、家の中を何度ものぞき込む犬…。事故から四十日近くが過ぎても事故を知らないペットは、主人が帰らないことを理解できないまま、心の傷を深めているかのようだ。そんなペットの姿をみるたびに、遺族の悲しみはさらに深まっている。
■何度も家を…
事故で犠牲になったKYさん(30)が愛情を注いできたシェパードの翔は、母親のMさん(63)が自宅リビングルームの窓ガラスを開ける音を聞くと、頭を上げ、家の中を何度ものぞき込むようになった。「Yを
探しているんだと思います」とMさん。Kさん宅に翔がやってきたのは約六年前。生後約二カ月だった。「三
人と犬一匹、家族べったり」(Mさん)という仲良し一家。翔の誕生日は偶然にもYさんと同じ三月八日で、Yさんは翔を弟のようにかわいがっていたという。 事故後、翔はおとなしくなり、庭にある檻(おり)の中にジッとこもることが多くなった。事故から数日間は、葬儀などで忙しかったためほとんど檻に入れられたままだったが、そんなときにいつもするいたずらも全くしなかったという。
■落ち着き失う
FCさん(61)がかわいがっていたポメラニアンのポンタも事故でCさんが亡くなって後、落ち着きを失ったという。おとなしく穏やかな性格だったポンタが、家族にほえかかった。しばらくの間は、家の中で粗相をするなど周囲の人を困らせもした。いずれも、それまではなかったことだった。ポンタにとってCさんは特別な存在で、家族の中でただ一人、顔中をペロペロなめていた。
居間の壁には、Cさんとポンタが一緒に写った写真が今も飾られている。最近はようやく落ち着きを取り戻したというポンタ。事故後、いつもと違う様子が見られたことについて、妻のN子さんは「(Cさんが)おらんようになって、ポンタも不安になったんやろね」と話した。
■帰宅時間
TKさん(31)の愛犬、ゴールデンレトリバーの珠(たま)子。アレルギー体質だったため食事に気をつかうなど、快さんに大切に育てられた。事故で、快さんが帰宅しなくなってから、珠子はしばらくの間、食が細くなった。犬の美容師を目指し、大阪市内の動物美容専門学校で勉強中だったKさんは、珠子をカットしたときの様子もノートに克明に記録、愛情を注いでいた。
今も、珠子は、午後九時半ごろに人が自宅に来ると、はしゃぎ回るという。Kさんが毎日帰宅していた時間だ。「Kの面影を見ているのでしょうか。そう思うと、珠子がかわいそうでならない」。母親*さんは(61)はそう話している。
(2005/6/3)(産経新聞記事より)