ペットブームで飼い主のマナー調査
ペットブームで飼い主のマナー調査
(読売新聞世論調査より抜粋)
ペットの飼い主は周囲への配慮や注意に欠けていると感じている人が73%に上ることが、読売新聞社の全国世論調査(先月二十四、二十五日実施)でわかった。また、動物を飼うのが好きだという人は60%になっており、「ペットブーム」の一方で飼い主のマナーを問う声も強いようだ。
動物を飼うのが「好き」(60%)は、七九年調査より12ポイント増加した。ペットの飼い主について、周りに迷惑をかけたり、危害を加えないための注意や配慮に欠けていると感じることがあるか–では、「よくある」(31%)「ときどきある」(42%)を合わせると7割以上に達し、「ない」は27%にとどまった。
さらに、最近、よその家の犬や猫などから迷惑や被害を受けたことが「ある」という人は39%で、七九年調査より7ポイント増加した。
こうした体験の持ち主に、迷惑や被害の中身を聞いたところ、「ふん尿で庭や道路などを汚された」が74%と群を抜いて多く、以下「ほえられたり、鳴き声がうるさかった」43%、「ゴミをあさられた」19%など。
一方、飼っているペットとしては、「犬」が23%で最も多く、「猫」11%、「魚」10%、「鳥」「ハムスター、フェレット、ウサギなどの小動物」各4%など他の動物を大きく引き離している。
(西鶴社説) 73%という数字だけを捉えていると、これは数のマジックに陥ることになる。たとえばニンゲンが100人いて、そこに1人のニンゲンがうんこを放置したとしょう。そしたらこの100人が憤慨(ははは、洒落ね)することになる。でも100人の「配慮に欠ける人」がいるわけではない。
(2001/04/17)