「犬に飛びつかれ骨折、女性死亡」飼い主に賠償命令
「犬に飛びつかれ骨折、女性死亡」飼い主に賠償命令
女性(当時79才)が道でころんで骨折し、その後入院中に肺炎などを発症して死亡したのは、散歩中の小型犬が飛びついたことが原因として遺族が飼い主に犬の飼い主に約2400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁の飛沢知行裁判官は17日、飼い主に約660万円の支払いを命じた。
判決で飛沢裁判官は、犬に取り付けられた伸縮性のある綱について「飼い主は(伸び縮みしないよう)綱を固定するのを忘れるなど注意を怠った」と指摘。「骨折によるストレスで抵抗力が弱まり、肺炎になった可能性は否定できない」と、骨折と死亡との因果関係を認めた。その上で、女性にぜんそくの既往症があったことなどを考慮、損害額の3割を支払うよう被告に命じた。
女性は2000年5月、大阪市内の路上で、飼い主と一緒に玄関先から出てきたミニチュアダックスフント(体長約40センチ)を怖がり転倒し、左足を骨折。約4か月後、入院先の病院で肺炎などのため死亡した。
(日経新聞2003/2/18刊、および報知新聞2003/2/18刊)
もしも、この散歩をしていた犬が大型犬だったらどうでしょうか?
当然、通行人をびっくりさせてしまった飼い主さんは、自分と愛犬の責任であることを当初から認めざるを得ないと思います。ところが、女性を転ばせた犬はフレキシリードを利用していた小型犬でした。
この飼い主さんは、小型犬だから驚く人がいるなんてと思っていたのでは?
小型犬でも、犬嫌いな人にとっては驚異となります。また小さな犬でも突然目の前に走って来たり、曲がり角に突然現れたら、犬になれていない人はびっくりするでしょう。
LIVING WITH DOGS では、かねてよりフレキシリードの利用方法について疑問を持っていましたが、ここでもう一度フレキシリードの利用方法を確認した方が良さそうですね。
フレキシリードを町中で使用することは危険です。充分に注意をしながら、広い見通しの良い場所や公園での利用に限りましょう。
(2003/02/18)(LIVING WITH DOGS)