輸入ペットがもたらす病原体
輸入ペットがもたらす病原体
狂犬病は、日本での発症が半世紀ありませんが、その驚異は現存していることは皆様も十分に理解されていることと思います。なんとペット用のリスやヤメネなどのげっ歯類に、犬の感染病としてもワクチン接種をしているレプトスピラ菌が検出されているとのことです。これらの輸入ペットはペットショップで販売されており、病原体検査はされていないとのこと、なんとも恐ろしい話です。
日本で輸入動物の検査は何故進まないでしょうか? そして輸入禁止と何故しないのでしょうか?
オーストラリアへ旅行したことがありますか? 空港に到着すると検疫がとても厳しいです。それくらいしないと空から、陸から、海から、あらゆる病原菌が入ってくる可能性があります。
日本は、危ないという声は上がっても、政府が輸入禁止としていない。BSE対応で米国から牛肉が入らなくなったように、小動物の輸入を禁止にすべきでしょう。
もしも輸入可とするならば、検疫を完璧に行うことを義務づけるべきでしょう。
日本はここ数年規制緩和を政策の表にしていますが、すでに厳しい規制があって和らげるなら規制緩和も良しと思えるのですが、まったく規制していない、野放図な輸入動物に何故規制をかけないのか、不思議の国、日本ですね。(LIVING WITH DOGS)
輸入ペットから病原体 腎障害起こす菌も検出
ペット用に輸入されるリスやヤマネの仲間など野生のげっ歯類は、種によっては半数から人に腎障害を起こすレプトスピラ菌が検出されるなど、人にも感染する人獣共通感染症の病原体を持つものが多いことが厚生労働省研究班の調査で10日までに分かった。
生息地で捕まえてくる野生げっ歯類は年間約10万匹が日本に輸入され、ペットショップなどで販売されているが、病原体検査は行われていない。調査を担当した宇根有美麻布大助教授(獣医学)は「人間への感染の危険性を考えると、家庭内に持ち込まれるのは問題だ」としている。宇根助教授らは昨年5月から7月に、動物販売業者から購入した9種類、140匹の感染状況を調べた。アフリカ、中近東、中国などが原産国だった。
このうちアフリカヤマネは、10匹のうち5匹がレプトスピラに感染していた。
エゾリス、コロンビアジリスなどからは、下痢の原因となる原虫のジアルジアやクリプトスポリジウムが見つかった。
(2004/05/11)(共同通信より)