犬が襲う時、その理由は?

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楽しくお散歩をしていた女性と愛犬が、放れた3頭の犬に襲われ、愛犬を殺されたという報道がありました。襲われた飼い主さんにとっては、愛犬を失った悲しさはもとより、襲われた時の恐怖ははかりしれないでしょう。
襲った犬は闘犬種と言われる土佐犬でした。確かに闘犬をする犬ですから勇猛果敢な犬種性格でしょう。何故この犬たちは中型犬のコーギーを襲ったのか? 何も理由もなく襲うと言うことは考えにくいのです。犬が攻撃状態になるのは、まずは自分の身を守るためです。このケースは3頭の集団でしたから仲間をかばうためということも考えられるでしょう。

十分な運動をしていず欲求不満だったのだろうか?
でも何故かみ殺すまでの行動に出たのだろうか? 新聞記事だけでは、その理由は判りません。
唯一言えることは、この土佐犬たちの育てられ方が間違っているのでは? と言うことです。

この犬たちは、お散歩中に道で出会った犬たちと仲良くするという社会性がなかった。そして威嚇されても仕返さないという我慢を教えられていなかったのではないでしょうか。

闘犬と言うだけで怖いイメージがありますが、育て方次第だと思います。
殺傷事故を起こしてしまった犬は殺処分という哀しい結果になりかねません。
このような事故は、闘犬種だけではなくすべての大型犬種に当てはまります。今回の事故を教訓にして大型犬種の飼い主さんは愛犬をどんな場面でもコントロール出来るようにしたいものです。それは愛情を持って、犬の十分な運動としつけを怠ってはならないということでしょう。
もしも、愛犬が人をかみ殺してしまったら、その責任は甚大なものとなるのですから。

(2004/04/17)(LIVING WITH DOGS)


女性、土佐犬に襲われる – 散歩中、飼い犬かみ殺される

14日午前10時ごろ、奈良県住宅地の路上で、近くの無職女性(67)が犬の散歩をしていたところ、3匹の土佐犬に後ろから襲われ、うち1匹が女性の飼い犬をかみ殺した。女性もこの際に転倒し手などに軽いけが。1匹は近所の人らが取り押さえた。かみ殺した犬ともう1匹は逃げたが、約2時間後、自ら飼い主のもとに戻った。高田署は犬の放し飼いを禁じた県飼犬管理条例違反の疑いがあるとして飼い主から事情を聴いている。
調べでは、殺された飼い犬はコーギー犬という種類で体長約50センチ。かみ殺した土佐犬は3匹の中で一番大きく体長1.5メートル、体高90センチ、体重約50キロ。大阪府柏原市大県四丁目の造園土木業の男性(54)が自宅から四キロ離れた同市国分東条町の山中の資材置き場で飼っていた。
3匹は鉄製のおりで飼われていたが、男性の妻が餌を与えようとして扉を開けたところ逃げ出した。
現場周辺では、駆けつけた警察官や香芝市職員、県葛城保健所職員らが2匹を捜すとともに近隣に注意を呼びかけた。近くには小学校もあり、近隣住宅地は騒然とした空気に包まれた。

(2004/4/15)(奈良新聞記事より)

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