大きくなりすぎた小型犬

大きくなりすぎた小型犬

小型犬ブームは、より小さく、もっと小さい犬をと小型犬好きの飼い主さんは求めるようです。ある時、豆柴という犬種について質問されたことがありました。
本来は中型犬の柴犬、偶然小さく育った柴犬同士を掛け合わせ、より小さく小型化しています。身体の小ささを最優先としているため、犬の性格や、遺伝的な疾患などは無視されて繁殖されているんですね。異常に臆病だったり、咬み癖が強かったりと、おだやかな優しい犬に育てるにはかなり苦労する人もいるようです。
どうも小型犬のより小型化傾向は、犬の本来の犬らしい本能までも無視されているように思うのは私だけでしょうか?
パートナーとして迎えた子犬は、ほんの数日一緒に暮らしたら手放せなくなります。
こんな記事がありました。このようなケースはたくさんあるでしょう。ペットショップの肩を持つわけではありませんが、良く半額返金に応じたものと思います。(2003/08/26)(LIVING WITH DOGS)


[ミニチュア犬] 大きくなりすぎ、ペット店が半額返還

ミニチュア・ダックスフンドを買ったのに、大きくなった――。この犬を買った男性が自らペットショップと交渉し、半額の7万円を返してもらうことなどで決着した。犬種登録機関の社団法人ジャパンケネルクラブは「ミニチュア犬は交配で小さくしてきた。何代も前の形状が現れ、大きく育つことはありうる」と話している。

この人は神奈川県内の40代の男性。男性から相談を受けた日本消費者協会(東京都千代田区)によると、男性は昨年3月、血統書付きのミニチュア・ダックスフンドを県内のペットショップで14万円で買った。ところが1年後、ミニチュアにしてはかなり大きくなったという。

ジャパンケネルクラブによると、ミニチュア・ダックスフンドの理想体重は4.5〜4.8キロ、スタンダード犬は9〜12キロという。ところが、購入した犬は13キロでスタンダード犬の大きさだった。

同協会が調べたところ、犬の兄弟と親、祖父母の代まではミニチュア犬であることが確認できた。男性は「1年も飼っているので手放せない」と、協会と相談しながら解決策を模索。ペットショップと交渉し、半年分のペットフードとともに7万円を返してもらったという。

国民生活センターにも「トイ・プードルを買ったのに、半年で体重が標準の倍以上になった。これ以上大きくなるとマンションの規則で飼えなくなる」などの相談が時々、寄せられるという。

ジャパンケネルクラブでは「犬は工業製品ではないので、こういうこともある。どのように成長するかも含めて、楽しみながら育ててほしい」と話している。

(2003/08/26)(毎日新聞より)

サブコンテンツ

カテゴリー

このページの先頭へ