環境省 – 動物愛護センターの整備
環境省 – 動物愛護センターの整備
迷子で捕獲されても一定の期間を越えてしまうと、不要犬と同様に安楽死という名のもとで処分されていました。動物愛護センターは愛護と言う言葉を使って欲しくないと思っておりましたが。
保護された犬や猫の引き取りをねらいとした東京都のデータベースを基礎に全国で飼い主探し、里親探しを実施すると9月に発表されました。一抹の不安は残りますが、環境省は、里親の条件を付加したようです。飼育講習会の義務づけと、個体識別マイクロチップの導入です。
これで一気にマイクロチップの読み取り機の普及も加速するでしょう。これまで、地域で迷子になっても、まったく見当違いの地域で発見されることが多く、動物愛護センターの横の情報が連動していませんので、他の地域で保護された場合、発見が遅れてしまうことがおうおうにありました。同じデーターベースで各地域での保護犬が検索できるようになれば、より早く迷子犬を見つけることが可能となるでしょう。これは迷子犬探索には朗報と思います。
また、第二の飼い主、里親の場合は、里親の元に渡ってからの追跡調査を実施し、偽装里親に渡らないようにすることも必要でしょう。そこまで出来れば動物愛護センターという名にふさわしくなりますね。
(LIVING WITH DOGS)
捨て犬猫をデータベース化、全国から第二の飼い主捜し
全国の動物愛護センターなどに保護された捨て犬や捨て猫の特徴をデータベース化し、元の飼い主や新たな飼い主に引き取ってもらおうと、環境省が「インターネット犬猫情報網」の整備に乗り出すことになった。全国では毎年、約50万匹の犬猫が保護されるが、ほとんどが引き取り手のないまま処分されている。環境省は、責任を持って犬猫を世話してもらえるよう、引き取りを希望する飼い主には、飼育講習会を受けるよう義務付け、犬猫に個体識別マイクロチップの埋め込みも促す考えだ。
保護された犬猫の情報に関しては、既に東京都が一昨年秋から、インターネットで提供している。都の場合、飼っていた犬や猫がいなくなって、探している飼い主に知らせることが基本的な目的だ。都によると、迷い犬の7割近くは元の飼い主に引き取られているという。
環境省は、こうした情報を全国どこでも共有できるよう、種別、推定年齢、性別、保護された時の状況など、データの内容に関する統一的な規格を作る。ある自治体のホームページを探しても見つからなければ、隣接する自治体のホームページに移って、自分の探す犬や猫を検索できるようにしてもらう考えだ。
さらに、犬猫の引き取りにあたって、飼い主には、都道府県などが実施する飼育講習会への参加を義務づけ、しつけ方などをしっかり学んでもらう。不妊手術や個体識別のためのマイクロチップ埋め込みなどに関する指針も作成。行方が分からなくなっても困ることがないよう、飼い主にきちんと対策を講じてもらう。こうした取り組みを、環境省は来年度から2年間かけて進める予定だ。
環境省の調べでは、2000年度に全国の動物愛護センターに保護された猫は約27万匹。犬もほぼ同数が保護されているが、計約50万匹のうち9割以上が引き取り手がないなどの理由で処分されたという。
(2003/11/12、読売新聞記事より)