自治体の一歩進んだ里親制度

自治体の一歩進んだ里親制度

動物管理事務所に収監される犬達は、不要犬として飼い主が持ち込む例が最も多いのですが、子犬には里親がすぐみつかります。しかし、成犬の場合は生き延びる可能性がとても低いのが実態です。しかしとっても嬉しいニュースがありましたのでご紹介いたしましょう。京都では成犬の譲渡が増えているそうです。日本の全自治体にこのような家庭動物相談室があると生き延びられる犬が増えていくのではないでしょうか。

(LIVING WITH DOGS)


人気を呼ぶ「犬の縁組み」 飼い主希望者の登録制度

飼い主のいない成犬と飼い主希望者をお見合いさせて「縁組み」する京都市家庭動物相談所(南区上鳥羽仏現寺町)の登録制度が人気を呼び、犬の引き渡しが大幅に増えている。まだ試行中だが、縁組みは開始当初の2001年度の3匹から02年度には29匹に増え、本年度も7月末までの4カ月間で24匹に達した。同相談所は「今後も犬のお見合い業務に力を入れたい」と話している。

この制度は、飼いたい犬の種類、大きさなど成犬の飼育を望む人の要望や飼育事情などの情報を事前登録し、保健所に持ち込まれた成犬を、飼い主希望者にお見合いさせ、条件に合えば無料で譲渡する。

同相談所は病気の有無などを調べたうえで、犬の性格などの相性を基に譲渡先を決める。「責任持って最後まで飼育できること」を条件に、希望者の飼育スペースや年齢などを考慮して総合判断し、場合によっては譲渡を断るケースもあるという。

これまで、譲渡は生後90日以内の健康な子犬に限っていたが、相談所に持ち込まれる犬の数が激減して施設に長期間保護できる余裕ができ、成犬の飼育を希望する人も少なくないため、01年度から成犬の引き渡しを始めた。犬の持ち込みが減ったのは避妊去勢手術の浸透や放し飼いが少なくなったことが背景にあるとみられる。

譲渡後に元の飼い主が名乗り出る場合もあるため、同相談所は元の飼い主に返すケースも含め譲渡の条件を整備し、本格実施に踏み切る考え。

向井裕所長は「できるだけ処分せず、犬が第2の人生を幸せに生きられるように、新しい飼い主を見つける業務に力を入れたい」と話している。

(2003/08/06)(京都新聞、yahooニュースから)

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