殺処分をなくすにはどうしたら良いか

殺処分をなくすにはどうしたら良いか

日本の動物愛護運動はドイツや英国などに比べてまだまだ途上ですが、殺処分される犬達を減らすには、収容されるシェルターが増えれば良いというものではありません。

シェルターは容量を増やせば増やすほど持ち込まれる犬がいます。要するに過剰な犬余り状態なんですね。

ペットショップで犬を売らないことがまずは犬余り状態をなくす為の一番の方法です。

そしてこれから犬と暮らそうと言う人は、犬と暮らすための覚悟を持ち、安易に犬を買わない、望まれない命を増やさない、そんな心構えが必須です。

そして一番大切なことは、子供達に犬が人の大切な友達であることを教えていくことが必要です。

東京に住んでいた時、ご近所の犬友達に素晴らしいお宅がありました。
この家の犬達は、交通事故で足が不自由な子を引き取ったり、近所のヤクザが飼っていた犬をもらい受けたり、中には純血種のシェルティーもいました。犬達は本当に幸福そうに暮らしていました。まさに動物愛護の精神をしっかり持った方でした。
当時はおそらく6頭くらいの犬達だったでしょう。お散歩はまるで鵜飼いのようでした。大きいワン、中型のワン、小型ワンと自転車の籠の中にもいたりして微笑ましい風景です。

その家のお母さんは、お子さんが通学している小学校に、年老いた愛犬を連れて犬との暮らし方を話す機会があったそうです。

地域には必ず、そのような素晴らしい方がいると思います。
動物愛護の精神をしっかり持っている人たちによって、是非、子供達に生き物の小さな命について語るような場を設けて欲しいと思います。そんな思いを実践している記事がありましたのでご紹介しましょう。
(2009/6/18)(LIVING WITH DOGS)


動物愛護:「ペットって何だろう?」 命の大切さ学ぶ

伊勢市立神社小で17日、命の大切さを学ぶ「ペットって何だろう?」が開かれた。1〜5年生計75人が犬や猫との正しい接し方などを学んだ。伊勢市小木教育集会所が命や心をテーマに実施している「子ども人権スクール」の一環。
県動物愛護管理センターのTNさんとTTさんがプロジェクターを使って、「この犬はどうして野良犬になったでしょう」などと子どもたちに問いかけ、犬を飼う時の心構えを説明。続いて、聴診器を使ってウサギの心音を聞き、2年生男子は「すごく鼓動が速い」と驚いた様子。2年生女子は「人の都合で犬を捨てたり、殺したりするなんてかわいそう」と話していた。
同教育集会所のTMさんは「身近な動物を通じて、命の大切さを理解するきっかけになったはず」と話していた。(2009/6/18)(毎日新聞記事より)

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