飼い主を選んだ犬

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犬は生まれいで、ペットショップや里親募集会場で、たくさんの兄弟犬達の中から、この犬と暮らしたいと人に選ばれます。犬の幸せは飼い主次第です。幸せな暮らしが出来るかどうかは極端とも言えるほど異なるのです。そんな両極端な例を先日知りましたのでご紹介しましょう。
近所に住む犬の話です。我が家の犬がまだ幼い頃、近所の公園に夕方のお散歩に行くと、そこは大型犬、中型犬が数頭遊び、小型犬は壁の辺りにたくさん集まって、毎日楽しいコミュニティーが出来ていました。現在、残念ながらその公園は、管理人が犬嫌いからか、あまり犬達が集まらなくなってしまいました。
いつも自転車で来る女性、たくさんの犬たちを連れています。ポメラニアン、MIX、シェルティー、スピッツ、一番多いときで6頭を連れて毎日お散歩していました。
こんな風に犬たちが幸せに暮らしている家に、ある日、玄関の前に座り込んで動かない犬がいました。Aさんは、困ったなと思いながらも、家の中に入れてあげたそうです。
ご近所にこの犬を知りませんか? と尋ねて聞いたところ、なんとすぐ近くの家の犬であることが判りました。Aさんは、その飼い主さんのお宅に行き、「この犬はお宅の犬ですか? 家の玄関から離れないので家の中に入れたのですが」と聞いたところ、関西弁で「こうてや!」と言われたそうです。買えと言うことか、飼へということかどっちかな? と一瞬思いましたが、連れて帰ったそうです。
その関西弁の飼い主さんは、実は、近所の住民から怪訝に思われているお宅でした。
大型犬のセントバーナードを放し、小型のテリアも一人散歩をさせていました。私は早朝、セントバーナードがふらふらと国道を歩いているのを見て、まさか、裏のお宅の犬とは知らずに、交通事故にあっては大変と警察に電話したことがありました。
それから、放し飼いはしなくなっては来ましたが、このセントバーナードは今度は繋ぎっぱなし状態、高速道路の下は川、ちょうどフェンスで囲った場所、川に面した内側にいつも繋がれていました。ある時、この犬は川に落ちて大変な騒ぎになりました。また、飼い主の子供がセントバーナードにスプレーをかけ目が見えていないようだという話が入ってきました。またテリアの方は、お散歩中の犬に向かって噛みついたりと結構気の強い犬になっていました。こんな飼い主がまだ東京にいるのかと愕然としていました。ある時、その一家は突然すべてをまとめて引っ越ししました。犬たちはその後どうなったか判りません。この飼い主は、虐待としか考えられないような飼い方をしていたのです。
そんな飼い主から、自分の意志で飼い主を選び、幸せな犬生を勝ち得たとは何か嬉しいではありませんか。
この犬、現在14歳で老犬真っ盛りです。2匹の小型犬と、交通事故で後ろ足麻痺になった中型犬が家族に加わり、幸せな老後を暮らしています。

(2004/04/05)(LIVING WITH DOGS)

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