ペットの高度医療
ペットの高度医療
今日の日本TVで、MRIやCTスキャン等を駆使して現代のペットの高度医療を紹介する番組がありました。その病院は日本獣医畜産大学病院です。
トイプードルのムースちゃんと飼い主さんが取材されていました。ムースちゃんはペットショップから来てまだ半年、遺伝的な病気が判明し、今日手術をします。
病名は門脈シャント、肝臓を経ないで血液が体中に廻ってしまうと言う病気です。元気がなく病院で調べたら大変な病状でした。早く判ったので手術が出来ますが、そのままだと1年持つかどうかということです。
飼い主さんは、どうにか助かって欲しいという思いで心配そうに待っています。手術は2時間かかりました。医療費も保険はききませんので高額ではありますが40万円ほど、2ヶ月後にまた手術が必要だそうです。出費はまだまだつづきますが、命に替えられないと。そして、飼い主さんは、ペットショップを訴えるかもと話していました。
手術をした先生は「近ごろ、トイプードルのレッドの子にはこのような遺伝的な病気が多いです。ブリーダーの繁殖犬の中に遺伝子を持つ犬がいるのでしょう。遺伝子を持つ犬での繁殖をしないようにしなければならないでしょう」
ここに来る飼い主さん達のすべてが、愛犬を家族の一員として考え、治せる病気ならば治してあげたいと思っているんですね。
繁殖する犬が健康であるかどうかは、繁殖をする人の責任が大きいと思います。ブリーディングした犬に症状はなくとも、隔世遺伝もでます。そのような子犬がでてしまったら、もう、その親犬で繁殖はしないことが必要でしょう。現在は、特に人気犬の野放し状態の繁殖はもう止めなければなりません。
トイプードルのレッドは、テディベアカットの人気であっと言う間に流行犬となってしまいました。流行犬はどうしても無理な繁殖が行われます。
(2005/7/28)LIVING WITH DOGS