注射用のフィラリア予防薬がリコール

注射用のフィラリア予防薬がリコール

注射用モキシデックSR、2001年に日本で発表販売され、LIVING WITH DOGSでも記事でご紹介していました。年に1回注射すれば良いという新薬でした。
残念ながら、危惧されていた副作用で、注射直後にアレルギー症状を58頭の犬が起こし、4頭の犬がなくなりました。薬品は自主回収されるそうです。亡くなったワンちゃんのご冥福をお祈りします。(LIVING WITH DOGS)


本国の合衆国で、その安全性が問題化して「安全性確認の為の専門委員会を設立する事」を条件に自主回収となりました。
日本で発売される時は安全・確実・副作用が少ないをうたい文句にしていたのですが…。
うちでも、初年度に1回だけ購入しましたが、使い勝手が悪いのとすぐに隣の区で副作用が出たと聞き、止めました。以後、いくら販売代理店に薦められても購入していません。

この薬に限らず、あちらは時々危なっかしい薬を平気で販売してくれるようです。
新薬が出る時は各地で製薬会社がセミナーを開催するのですが、そこでは都合の悪い情報は極力出さない方針のようです。
ベテランの先生が「新薬は周囲の様子を最低1年見てから使う」というのが良く理解できる話であります。

(2004/09/16)(東京都、A獣医師)

[ご参考] Ext_link FDA

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